学校説明会や入学時のオリエンテーションの際に流れる「学校紹介動画」。
どうせ作るなら、入学希望者や新入生を楽しませるようなかっこいい動画や面白い動画に仕上げたいものです。
そこで今回は、高校・大学・専門学校におすすめの学校紹介動画の作り方やコツをご紹介します!
学校紹介動画を作るメリットや参考にするべき実例もあわせて紹介するので、学校紹介動画を制作する予定のある人は必見です。
目次
学校紹介動画を作るメリット
学校説明会や新入生向けのオリエンテーションなどでは、必ずと言っていいほど学校紹介動画が流れます。
「パンフレットやチラシだけで十分なのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、学校に関する情報をわざわざ動画で紹介するのは、大きなねらいがあるのです。
①学校の雰囲気を具体的に伝えられる
動画では、静止画やテキストでは伝えられない「実際の学校の雰囲気」が伝えやすくなります。
例えば、在学生の日々の様子を撮影すれば、生徒たちの雰囲気や、授業の様子、部活動の様子などが一目で分かります。
パンフレットや書面にいくら学校の様子を記載しても、入学希望者や新入生からすると「いまいちよく分からない」と感じるものです。
動画として実際の様子を撮影すれば、入学希望者や新入生が「入学後の明確なイメージ」をつかみやすくなります。
②教訓・目標・学科などをたくさんの情報を詰め込める
学校の教訓や目標、学科の紹介は文面だけだと伝わりづらいもの。
情報量も多くなってしまうので、入学希望者や新入生が内容を理解するまでに時間がかかってしまいます。
しかし、複数の情報を動画にまとめることで、ダイレクトかつコンパクトに伝えられるでしょう。
テキストに加えて、表やグラフ、イラストや写真、実際の動画を添えれば分かりづらい表現もクリアになるはずです。
③広告的な役割もはたす
学校紹介動画は、学校説明会や新入生向けのオリエンテーション用の資料だけでなく、広告としても利用できます。
インターネット社会と言われている昨今。
学校紹介動画をSNSで拡散すれば、宣伝効果は抜群!
動画を見て興味を持った学生が、学校説明会に足を運んでくれる可能性も大いにあります。
とはいえ、大切なのは動画の中身。
学生を惹き付けるには、動画をいかにかっこよく、あるいは面白く仕上げるかがカギになります。
高校・大学・専門学校のかっこいい&面白い学校紹介動画3選
学校紹介動画の作り方に移る前に、まずは参考として高校・大学・専門学校の学校紹介動画をチェックしましょう。
①【高校編】錦城学園の学校紹介動画
こちらは錦城学園がYouTubeにUPした学校紹介動画。
マイクロドローンで撮影したというこの動画は、宙を浮遊するドローンが縦横武人に校内を飛び回り撮影するという斬新な構成が特徴です。
部活動の様子や、生徒たちの楽し気な表情が印象的ですね!
カラフルなテロップやコミカルな吹き出しが、親しみやすいポップな雰囲気を演出しています。
②【大学編】花園大学の学校紹介動画
花園大学の学校紹介動画は、動画撮影でおなじみの「タイムラプス」「ハイパーラプス」といった技法が取り入れられており、スタイリッシュな印象に。
一人の生徒の視点で動画が進んでいくので、まるで自分が在学生になったような気分が味わえるのが特徴です。
この動画のほかにも、「京都案内編」「マジックバイン編」などの動画もUPされており、一つひとつが独立した動画として成り立っています。
3本の動画はそれぞれ登場人物や場所がリンクしているとのこと。
こうした凝った構成も、学生の注目を惹き付けるポイントと言えるでしょう。
③【専門学校編】ハリウッド美容専門学校の学校紹介動画
ハリウッド美容専門学校の学校紹介動画は、生徒や講師によるインタビューがメインになっています。
実際の授業風景や実習風景を流しながら、生徒たちが学校の魅力を語るため、非常に説得力のある印象に仕上がっています。
学校が目指すもの、生徒たちの未来についても語られており、卒業後のビジョンが立てやすいのもポイントです。
動画を作る前にチェック!学校紹介動画の具体的な内容
学校紹介動画を初めて作る人の中には、「どんな内容にすればいいのか分からない」という人もいるでしょう。
そんな人のために、学校紹介動画の具体的な内容をまとめてみました。
学部・学科の紹介
学部や学科が複数ある場合は、それぞれの基本的な情報を入れましょう。
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学部や学科の主な活動
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授業風景
- 取得できる資格やスキル
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主な就職先
授業風景や実習風景などを映しつつ、取得できる資格やスキル、就職先といった情報を加えるのがポイントです。
信頼性や将来性が生まれ、学生やその保護者に安心感を与えられます。
部活動紹介
部活動の規模や実績は、高校選びで特に注目される要素です。
- 部活動の種類
- 部活動の様子
- 実績(県大会優勝、全国大会出場など)
専門学校や大学の場合は、同好会やサークル、ゼミなどの紹介も入れるのがおすすめです。
校長・教員の紹介
学生や保護者からすると「どんな先生が教えてくれるのか」という部分はぜひとも知っておきたいはず。
学校紹介動画を制作する際は、校長・教員の紹介も取り入れましょう。
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教員へのインタビュー
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講師の実績
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校長・理事長からの挨拶
特に、専門的な分野の学部・学科の場合は、講師の実績やキャリアも重視されます。
「〇〇資格保持者」「専門職として〇年勤務経験あり」といったプラスの情報があれば、忘れずに加えましょう。
施設・設備の紹介
学校の施設・設備は、さりげなく紹介するのがおすすめです。
生徒や教員へのインタビューの合間にちらっと学校の外観や校内の景色を映すだけでも、十分印象的です。
学校行事や学校生活の紹介
学校行事や学校生活の様子も、学生にとっては気になるところ。
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学園祭
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修学旅行
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キャンプ
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大会・コンテスト
学校の目玉イベントのほか、普段の学生たちのリアルな様子を入れると、入学後のイメージがつかみやすいでしょう。
学校紹介動画の作り方と手順
それでは、学校紹介動画の作り方を手順ごとに解説していきます。
①ターゲット層を絞る
まずはターゲット層を絞っていきましょう。
高校の学校紹介動画なら、高校受験を控える中学生とその保護者、両方に向けて発信するのが基本です。
専門学校や大学なら、保護者目線よりも学生自身に訴えかけるような内容がよいでしょう。
また、校風や学校が目指す目標によっても、ターゲット層は変わってきます。
②動画のテイスト・構成を考える
ターゲット層が絞れたら、それに合った構成、動画のテイストを考えましょう。
クリエイティビティや自主性を尊重する校風なら、遊び心のある演出や個性的な内容が合います。
一方、古風で落ち着いた印象の校風なら、シンプルでスタイリッシュな内容が最適です。
動画のテイストが決まったら、次は構成を考えましょう。
【構成の一例】
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オープニング
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学校の外観・校内の映像
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教訓・目標の紹介
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学部・学科、部活動の紹介
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授業風景
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生徒やたちの様子
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教員の挨拶
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行事やイベント
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卒業後のビジョン
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エンディング
オープニングやエンディングを加えることで、動画にメリハリが生まれます。
撮影前に、あらかじめどんなイメージでオープニングやエンディングを撮影するのか決めておくとスムーズです。
③素材集め(映像・写真)
全体の構成が決まったら、次は素材集めです。
学校紹介動画に挿入する映像や写真などの素材を、できるだけ多く集めていきます。
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学校の外観・内観
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昇降口
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学校から見える風景
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空
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校内に生えている植物
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教室・廊下・体育館
さまざまな素材を集めることで、動画が単調な印象になるのを防げます。
④教員や生徒たちの様子を撮影
素材集めと並行して、教員や生徒たちの様子を撮影しましょう。
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授業風景
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休み時間の様子
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インタビュー(学校の魅力、入学した理由など)
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行事やイベント、部活動の様子
インタビューをする場合は、事前に生徒へ声をかけて話す内容を考えてきてもらいましょう。
⑤動画編集(BGM・カット・フィルター)
撮影が終わったら、最後は動画編集をします。
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BGMの挿入
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カット
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フィルター
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音声調節
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彩度調節
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テキスト、字幕の挿入
BGMやフィルターは、仕上げたいテイストに合わせて選びましょう。
強調したいテキストは、ほかの字幕と違った字体や色、サイズにするのがポイントです。
かっこいい&面白い学校紹介動画を作るポイント
学校紹介動画をかっこよく、そして面白く仕上げるポイントをご紹介します。
生徒へには台本を用紙しない!できるだけリアルを届ける
学校紹介動画には「手作り感」があった方が、入学希望者や新入生から好感を持ってもらいやすい傾向があります。
そのため、大人が考えた台本通りに生徒が話すのはNG!
「言わされている感」によるリアリティのなさから、視聴者に不信感を与えてしまいます。
生徒へのインタビューでは、生徒自身の言葉で語ってもらうことが大切です。
インタビュー動画の詳細はこちらの記事も参考にしてみてください。
ストーリー仕立てにして動画を作成するという方法もアリ
「とにかくインパクトのある面白い動画を撮りたい!」という場合は、ストーリー仕立ての動画を作るのがおすすめです。
主人公視点で次々と学校を巡るような内容は、思わず目を引きます。
小難しい印象がなくなるので、学校の楽しさがより強調されて伝わるでしょう。
進学校や古風な学校ならドキュメンタリー仕立てがおすすめ
進学校や古風な学校なら、ドキュメンタリー仕立てがおすすめです。
ドキュメンタリー仕立てなら、まるでショートムービーのような真面目かつおしゃれな雰囲気を演出できます。
保護者にも好印象を与えられるのも大きなメリットです。
分かりづらい情報はインフォグラフィックを活用
口頭では説明しにくい情報はインフォグラフィックを使って紹介しましょう。
インフォグラフィックとは、数値などのデータを視覚的に分かりやすくしたものです。
図・表・グラフがその一例です。
生徒数や、部員数、就職率などをまとめる際に使いましょう。
インフォグラフィックの詳細はこちらをチェックしてみてくださいね。
CGやVRなどでインパクトを与えるのも◎
かっこいい学校紹介動画を作るなら、CGやVRなどインパクトのある効果を使うのもおすすめです。
最近は3Dホログラムや360度動画も話題になっています。
さまざまな視覚効果を使って、アトラクション感覚で楽しめる動画を作ってみましょう。
360℃動画についてはこちらの記事で詳細を解説しています。
コツを押さえてかっこいい学校紹介動画を作ろう
学校紹介動画を作る際は、ターゲットに合った内容・構成を考えた上で、さまざまな素材を撮影するのがポイントです。
ドキュメンタリー仕立てやストーリー仕立て、CGやVRなどの工夫を加えて、学生の目を引く動画を作ってくださいね。