近年、企業・個人を問わず情報発信にライブ配信を活用するケースが増加しています。
そのため、ライブ配信に挑戦してみたいと考えている方も増えています。
しかし、「どのプラットフォームにすべきか迷う」「ライブ配信プラットフォームの違いが分からない」とお悩みの方もいるでしょう。
そこで今回は、主要なライブ配信プラットフォームの特徴をご紹介します。
ツールを比較する際に押さえておきたいポイントについても解説するので、ライブ配信を検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ライブ配信プラットフォームのおすすめ3選
まずは、おすすめのライブ配信プラットフォーム3つを紹介します。
女性からの圧倒的な人気|Instagram
参考:Instagram
Instagramでは、ストーリーズに搭載された「ライブ」機能を使ってライブ配信が可能です。
通称「インスタライブ」と呼ばれ、有名人の雑談ライブから企業の商品紹介まで、さまざまなライブ配信が行われています。
Instagramの日本ユーザーは圧倒的に女性の方が多いので、若い女性に向けて発信したい場合にぴったりでしょう。
また、ここ2~3年のライブ機能アップデートは下記の通りです。
- バッジ機能(いわゆる投げ銭)
- 最大4人同時に配信できるライブルーム
- ライブ配信の事前告知やリマインダー設定
- モデレーター設定
バッジ機能で収益化が図りやすくなったり、ライブ配信の事前告知で視聴者数の増加を図ったりと、どんどんライブ配信者にとって嬉しい環境が整備されています。
今後もこの傾向は続くと考えられ、収益化から集客、マーケティングまで、さまざまな面で役立つプラットフォームになることが予想されます。
グローバルに急成長中|BIGO LIVE
参考:BIGO LIVE
BIGO LIVEは、シンガポールの企業が2016年に運営を開始したライブ配信プラットフォームです。
日本やアメリカ、ヨーロッパ、韓国、東南アジアなど世界150の国と地域で展開、世界中に4億人を超えるユーザーを抱えています。
現在でも年間約7000万人の登録ユーザーを獲得しており、現在最も急成長中のプラットフォームといえるでしょう。
ライブを盛り上げるイベントや機能が豊富というのが大きな特徴のひとつ。
例えば、視聴者を含め最大8人で配信できるコラボ機能は、コミュニケーションを活発にするのに一役買っています。
さらに投げ銭機能や、配信者のランクに応じた時給制度など、収益化の機能もしっかり充実しています。
日本だけでなく外国にもライブ配信を届けたい場合や、視聴者とのコミュニケーションを重視する場合におすすめです。
また、日本での知名度はまだそれほど高くないため、競合やライバルが少ないという点はメリットかもしれません。
Twitterとの連携に強み|ツイキャス
参考:ツイキャス
ツイキャスとは、2010年から始まったライブ配信プラットフォームです。正式名称はTwit Castingといいます。
Twitterと連携しているのが特徴で、Twitterアカウントがあればすぐにライブ配信が可能です。
すでにTwitterを活用している場合は特に親和性が高いでしょう。
Twitterですでにつながっている人とのコミュニケーションツールとして用いられることも多いです。
10年以上にわたってサービス提供しているので、信頼が厚く、知名度も高いのがメリットです。
投げ銭機能はもちろん、ライブコマース機能やコラボ配信機能も魅力。
月間で230万人のアクティブユーザーがおり、カテゴリは100種類以上に細分化されています。
すでにTwitterを活用している場合に特におすすめのプラットフォームです。
【おすすめ関連記事】
ライブ配信の市場規模ってどのくらい?ビジネス参入の可能性を解説
ライブ配信プラットフォームを比較
ここからは、企業向けとして主要なライブ配信プラットフォームをご紹介します。
プラットフォーム①YouTube
世界最大の動画配信プラットフォームです。
Googleが運営するサービスで、ユーザー数は全世界で20億人を超えており、国内のユーザー数は約6,200万人です。
YouTubeでは「YouTube Live」というライブ配信サービスを提供しており、配信した映像はアーカイブとして残せます。
スーパーチャットと呼ばれる投げ銭機能で、収益化できる可能性もあります。
Webカメラがあれば手軽に配信でき、条件をクリアすればモバイルからの配信も可能です。
プラットフォーム②ZAIKO
ZAIKOは、電子チケット制の有料ライブ配信サービスを提供する「ZAIKO株式会社」が運営するライブ配信プラットフォームです。
もともとZAIKOのサービスは電子チケットの販売のみで、配信自体は外部の動画プラットフォームを使用していました。
2020年から「ZAIKO LIVE」という自社オリジナルの配信サービスの提供を開始しました。
これにより、チケットの発券から販売、ライブ配信までワンストップの提供が可能になりました。
視聴者数に上限はなく、世界基準の低遅延を実現している点が特徴です。
プラットフォーム③MOOGA
MOOGAは、株式会社ワンゴジュウゴが提供する法人向けの動画配信サービスです。
大手企業での導入実績もあり、社内情報の共有や採用活動など、幅広い用途に活用されています。
MOOGAの特徴は、セキュリティ関連の機能の豊富さにあります。
アカウントや動画にパスワードを設定できるほか、IPアドレスによる制限をかけることも可能です。
また、アクセス管理機能も備わっており、誰がどの動画を視聴したかのかもチェックできます。
セキュリティを重視する方におすすめのプラットフォームです。
プラットフォーム④Streaming+
Streaming+は、株式会社イープラスが運営するライブ配信プラットフォーム。
パソコンやスマートフォンから利用できるチケット制のライブ配信サービスで、コンサートや舞台、トークイベントなどのエンタメ配信がメインです。
配信者が自身で設備を用意すれば、コストを抑えられるでしょう。
一方で、配信機材やスタッフの派遣を含むトータルのサポートにも対応。
予算に応じたプランを組みやすい点がStreaming+の魅力と言えるでしょう。
ライブ配信に加えて、グッズ販売にも対応しているため、チケット販売以外の方法で収益を上げられます。
プラットフォーム⑤PIA LIVE STREAM
PIA LIVE STREAMは、イベントのチケット販売サービス「チケットぴあ」を運営するぴあ株式会社のライブ配信プラットフォーム。
常時2万件以上のイベントを取り扱っており、年間7,000万枚のチケットを販売するチケットぴあのノウハウを活かしたサービスが魅力です。
会場の手配はもちろん、機材やスタッフの手配、プロモーションまでまとめて依頼できます。
配信チャンネルの選定も任せられるので、ライブ配信がはじめての方でも安心です。
プラットフォーム⑥LINE LIVE-VIEWING
LINE LIVE-VIEWINGは、メッセンジャーアプリLINEで知られるLINE株式会社が運営するライブ配信プラットフォームです。
特筆すべきは、チケット購入から配信情報の通知、視聴までLINEアプリ上で完結できる点です。
チケット代の支払いはLINEクレジットのほか、LINEPay、キャリア決済に対応しています。
スマートフォンでの視聴はもちろん、高画質配信に対応しているため、パソコンやミラーリングを利用した大画面での視聴も可能です。
スマートフォンがあれば、場所を選ばず配信できる点も魅力と言えるでしょう。
プラットフォーム⑦Stagecrowd
Stagecrowdは、Snony Music Solutionが提供するライブ配信プラットフォームです。
Stagecrowdでは、自社開発したWebサイト管理システム「SMCMS」を採用しています。
SMCMSでは、オリジナリティの高い動画配信サイトの構築が可能です。
加えて、ファンクラブなどのサブスクリプションサービスやグッズ販売、ユーザー管理など、BtoCサイトに必要な機能を備えています。
アーティストに必要なすべての機能を、ひとつのシステムで利用できる点が最大の魅力です。
通常のライブ配信だけではなく、収録済みの映像の配信も可能なため、状況に合わせて柔軟に配信できます。
プラットフォーム⑧MUSIC/SLASH
MUSIC/SLASHは、株式会社SPOONが提供する音楽のライブ配信に特化したプラットフォームです。
業界史上最高レベルの音質での配信に対応しており、回線が遅い環境下でも高音質を維持できる仕組みを採用しています。
また、コンテンツの違法コピーや、違法アップロードを防止する世界最高レベルのデジタル著作権管理機能も実装しているため、ライブ映像の違法な拡散を防ぎたい方におすすめです。
配信に伴うさまざまなサービスやコンテンツ制作のサポートが標準で付帯するため、クオリティにこだわりたい方は、利用を検討するとよいでしょう。
プラットフォーム⑨ULIZA
ULIZAは、株式会社PLAYが運営するライブ配信プラットフォームです。
標準パッケージでライブ配信に必要な機能が揃っているため、低コストで導入できます。
500社での導入実績があり、セミナーやイベント、スポーツのライブ配信など、幅広い用途に利用されています。
継続利用向けの月額型と短期利用向けのスポット型の2種類のプランを用意しており、広報を目的とした月額型プランの場合は、月々5万円から利用できます。
申し込みから最短3営業日で利用できるため、お急ぎの方にもおすすめです。
ライブ配信におすすめのソフトを知りたい場合は、こちらの記事もチェックしてみてください。
>>ライブ配信におすすめのソフト6選!選び方や必要な機材を解説
ライブ配信プラットフォームを比較する際のポイント
ライブ配信プラットフォームを比較する際に、チェックすべきポイントがあります。
ここからは、具体的なポイントについて解説します。
ポイント①目的に合わせたライブ配信プラットフォームを選ぶ
1つ目のポイントは、目的に合わせたライブ配信プラットフォームを選択することです。
先にご紹介したように、ビジネス向けのサービス、音楽に特化したツールなど、ライブ配信プラットフォームにはそれぞれ特徴があります。
目的にマッチしたプラットフォームを選択しなければ、目的を達成することは難しいでしょう。
ライブ配信プラットフォームを比較する前に、配信の目的を明確にしておく必要があります。
ポイント②ユーザーが自社ターゲット層に近いか
さらに、誰に向けて配信するのかも考えておかなければなりません。
プラットフォームによって視聴者層に違いがあります。
例えば、Instagramは若い女性ユーザー、BIGO LIVEは日本に興味がある外国人ユーザーが多いです。
自社がターゲットとする層が多く利用するライブ配信プラットフォームを選択することで、より多くの見込み客にリーチできるでしょう。
ポイント③動画の品質
3つ目のポイントは、動画の品質です。
ライブ配信の画質は、プラットフォームによって異なります。
スポーツやエンタメのライブ配信であれば、高画質で配信できるプラットフォームを選んだ方がよいでしょう。
一方で、セミナーなどの動きの少ない映像をライブ配信する場合は、高画質ではなくても十分なケースも多いです。
また、高画質での配信に対応したプラットフォームであっても、データ量が多くなると視聴者のインターネット環境によっては、映像を快適に視聴できない可能性もあります。
必ずしも高画質で配信できるプラットフォームが優れているとは限らないため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
ポイント④参加可能人数
比較すべき4つ目のポイントは、参加可能人数です。
ライブ配信プラットフォームが対応可能な最大の参加人数も確認しておきましょう。
特に大規模なイベントをライブ配信する場合、プラットフォームのキャパシティを超えると配信が困難になることも。
大人数で参加しても、安定して配信できるかどうかチェックしておく必要があります。
そのため、どの程度の参加者が見込まれるのか事前に試算しておくことが重要です。
プラットフォームを比較する際は、大人数でのライブ配信の実績があるか確認しておきましょう。
ポイント⑤操作性
ライブ配信プラットフォームの操作性も、チェックしておきたいポイントです。
基本的にどのプラットフォームも、使い勝手を配慮した設計になっています。
しかし、ツールによって操作方法や流れはさまざまです。
自身に合ったツールを選択できれば、ライブ配信に伴う作業の負担を軽減できるでしょう。
プラットフォームによっては無料で利用できる場合や、トライアル期間が設けられているツールも存在します。
可能であれば、実際に使用して操作性を確認しておいた方がよいでしょう。
ポイント⑥安全性
最後に、セキュリティや転載・悪用の対策という安全性も、企業としては見逃せないポイントです。
安全性は、下記の点をチェックして判断しましょう。
- 24時間監視体制の有無
- ライブ配信形式
- 運営企業が上場しているかどうか
24時間監視体制があるプラットフォームでは、ライブ配信での不適切なコメントがないかなどを常に監視されています。
配信を荒らされたり、根も葉もない悪口をコメントされたりといったリスクを減らせるでしょう。
ライブ配信形式には、ストリーミング形式とプログレッシブ形式があります。
再生デバイスにデータが残らないストリーミング形式の方が、動画の転載や悪用といったリスクを減らせるので、安全性は高いです。
また、運営会社が信用できる会社かどうかという点も重要です。聞いたこともない運営会社よりも、ある程度の実績や信頼のある会社を選びましょう。
もちろん非上場企業でも信頼できる会社はたくさんありますが、わかりやすい目安として「上場しているかどうか」をチェックしてみるのも選択肢のひとつです。
ライブ配信の安全性について、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>ライブ配信のセキュリティ対策とは?おすすめのサービスもご紹介
まとめ:目的に合ったライブ配信プラットフォームを選ぼう!
主要なライブ配信プラットフォームや選び方について解説しました。
先にご紹介した通りツールごとに特色があるため、目的に合わせたプラットフォームを選択することが大切です。
ライブ配信プラットフォームを比較する前に、配信の目的とターゲットを明確にしておきましょう。
ライブ配信強い会社や選び方については「【2022年版】ライブ配信に強いおすすめの会社9選!選び方を徹底解説」の記事が参考になります。
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