「最近タクシーで動画広告を見かけることが増えた。効果あるのかな……」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
実はタクシーの動画広告はビジネスマンの目に止まりやすく、企業向けサービスの出稿先として選ばれることが増えています。
また高齢者や高所得者層の乗客も多いうえに、顔認証などによってターゲットを選別することも可能。
自社商品に興味がありそうな人に広告を届けられるため、購入や利用など成果につながりやすいです。
そこで今回は、
- タクシーの動画広告とは
- タクシー動画広告の事例
- タクシーの動画広告の市場規模や費用
- 動画広告をタクシーに出すメリット
- おすすめの配信サービス
を順に解説します。
今回の記事を参考に、タクシーの動画広告について大まかに理解していきましょう!
目次
タクシー動画広告とは、デジタルサイネージなどを使った交通広告の1種
タクシーの動画広告とは、運転席や助手席の後頭部などを活用した交通広告のひとつです。
タブレットを運転席や助手席の後ろに設置し、デジタルサイネージと呼ばれる電子看板などできれいな映像を使った動画を流しています。
もともとタクシーの広告は、ステッカーや車体のラッピング、リーフレットの設置などが主流でした。
しかし近年、動画による広告が増えたうえにタクシー内は視聴してもらえる確率が高いため、出稿する企業が増えています。
タクシーで配信されている動画広告の事例5つ
続いては、実際にタクシーで配信されている動画広告の事例として、
- モチベーションクラウド
- クラウドサイン
- タイムバンク
- ベルフェイス
- KARTE
の5つを紹介します。
事例1:モチベーションクラウド
モチベーションクラウドは、株式会社リンクアンドモチベーションが提供する組織の改善状況をデータ化するサービスです。
動画のポイントは「実際に自分が悩んでいるかのようなシーンであること」。
会議で「どうしたら社員のモチベーションを上げられるのか」と悩んでいる姿には、共感する経営者やリーダーも多いのではないでしょうか。
また最後に検索窓を表示するなど、そのままスマホで調べてもらえる構成になっています。
事例2:クラウドサイン
クラウドサインは、弁護士ドットコムが提供するインターネット上で契約書を締結できるサービスです。
この動画のポイントも「実際に上司が悩んでいる姿を映し出していること」。
出張から戻ると確認すべき契約書が溜まっているなど、よくある悩みを解決するツールとしてクラウドサインを紹介しています。
事例3:Timebank(タイムバンク)
Timebankとは株式会社レットが提供する、ユーザー同士で時間を売買できるサービスです。
【タクシー広告でPR動画を配信中】
今回の優勝賞金100万円イベントはタイムバンクのプロモーション動画でも告知され、東京都内で走っている日本交通タクシーのディスプレイ装着車で配信されています!タクシーに乗った方はぜひタイムバンクのPR動画をご覧ください。#タイムバンク #timebank pic.twitter.com/1YgG2vZXuA— Let(レット)【公式】 (@Let_press) October 22, 2018
経営者は、時間に厳しく考える人が少なくありません。
生産性の高い時間を過ごそうと意識している人が多く、そのような人が乗車するタクシーは絶好のPRの場となるのです。
事例4:ベルフェイス
ベルフェイスは、オンライン営業をスムーズにする機能を搭載したシステムです。
顧客と電話をつなぎながらインターネットを接続したパソコンで画面を共有することで、安定した商談環境を整えられます。
https://youtu.be/MoYfxUE1hOs
ベルフェイスの動画広告は「It’s OLD営業」というキャッチコピーでこれまでの対面の商談を表現し、対照的なものとしてサービスを紹介しました。
事例5:KARTE
KARTEは顧客体験をアップデートするためのサービスです。
自社のサイトを訪れている人(ペルソナ)を可視化し、データを分析しながらニーズに沿った接客の提供を目指します。
動画にモデルとして働く金髪の女性が出てきますが、実は彼女にはお子さんがいます。
見た目や属性だけでは判断できないニーズを掘り起こしてこそ、商品やサービスは利用してもらえます。
このように「あらためてKARTEを使ってペルソナを分析しよう」という呼びかけに動画広告を活用しました。
タクシーの動画広告は効果あり?市場規模や費用目安を解説
続いては、タクシーの動画広告について、
- 市場規模
- 出稿ジャンル
- 費用の目安
の観点から解説しますね。
タクシー動画広告の市場規模と変化
タクシー動画広告の市場規模は以下のように拡大傾向にあり、さらに増加すると予想されています。
【これまでの市場規模】
金額 | |
2018年 | 12億円 |
2019年 | 24億円 |
【今後予想される市場規模】
金額 | |
2020年 | 48億円 |
2021年 | 60億円 |
2022年 | 70億円 |
2023年 | 75億円 |
その理由は「タクシー事業者と広告事業者との事業連携が進んだから」。
動画広告が支持を集めていることもあって、首都圏から少しずつ普及しています。
そしてタクシーの動画広告に使われている電子看板である「デジタルサイネージ」も、市場規模を拡大している分野です。
【2019年、デジタルサイネージにおける市場規模の内訳】
ジャンル | 金額 |
交通 | 480億円 |
商業施設 | 98億円 |
屋外 | 87億円 |
その他 | 84億円 |
出展:CCI「CCI、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2019年のデジタルサイネージ広告市場規模は749億円の見通し、2023年には1,248億円と予測~」
タクシーを含む交通は、特に市場規模が大きいですよね。
相性が良いこともあり、今後タクシーの動画広告はますます増加するでしょう。
タクシーの動画広告で多いジャンル
タクシー内の広告は、主に以下のジャンルから出されています。
- 企業向けサービス
- 富裕層向けサービス
- 高齢者向けサービス
もっとも多いジャンルが「企業(ビジネスマン)向けサービス」。
というのも、タクシーを利用するのは経営者や役員などのトップ、富裕層の男女、高齢者が多いです。
特に経営者や役員はサービス導入の決定権を持っており、直接サービスを使ってみようと考えることも多いです。
効果が出やすいために、タクシー利用者の悩みに合った商品やサービスの広告がよく出されています。
タクシーに動画広告を配信したときの費用目安
タクシーで流す動画広告の費用相場は、200万〜300万円。
クオリティや出演者などにこだわると、さらに高額になることもあります。
タクシーに動画広告を出すメリットや効果5つ
ここからは、タクシーに動画広告を出すメリットとして、
- ビジネスマンの目に入りやすい
- 自社のターゲットにあわせて配信できる
- 乗車中は動画を見てもらいやすい
- 何度も乗車する利用客には認知度アップが期待できる
- きれいな映像で広告を届けられる
の5つを解説しますね。
メリット1:経営者や役職者などビジネスマンの目に入りやすい
先ほどお伝えしたように、タクシーの乗客は経営者などビジネスマンが多く存在します。
企業向けサービスはタクシーに動画広告を出すだけでも、認知度アップや新規顧客の獲得が期待できるでしょう。
メリット2:顔認証によって自社のターゲットに合わせて配信できる
タクシーに設置されているタブレットには、顔認証がそなわっているものもあります。
顔認証によって年齢や性別など基本的な属性が分かるため、個人のニーズにより近い動画広告を流すことが可能。
乗客は求めていた商品を知れるので、購入や利用につながりやすいです。
メリット3:タクシーは閉鎖空間なので、乗車中は動画に集中しやすい
タクシーの乗車時間は数十分になることもあり、乗車中は動き回ることはできません。
動作がスマホを見るくらいに限られる閉鎖空間のため、目の前にある動画広告が目に入りやすいです。
メリット4:タクシーの乗客は何度も利用することが多く、より認知度が高まる
タクシーの乗客は日常的に利用することが多く、その場合は同じ広告を何度も見ることになります。
乗るたびに広告を見ると商品やサービス名が頭に残り、実際の利用につながりやすいです。
メリット5:デジタルサイネージなどを活用しているため、映像がきれい
最初に、タクシーの動画広告はタブレットなどの電子看板、デジタルサイネージを活用しているとお伝えしました。
中には4Kなど高画質なものも存在し、きれいな映像で商品を紹介することが可能です。
タクシーに動画広告を出したいときにおすすめの配信サービス
ここまでタクシーの動画広告について解説しましたが、実際に配信するには専門サービスを活用するのが効率的です。
そこでおすすめのサービスとして、
- THE TOKYO TAXI VISION GROWTH
- MONOLITHS
- PREMIUM TAXI VISION BY DENA
の3つを紹介しますね。
おすすめ1:THE TOKYO TAXI VISION GROWTH
引用:THE TOKYO TAXI VISION GROWTH
THE TOKYO TAXI VISION GROWTHは、およそ1万1,000台と東京最大の設置台数を誇る企業です。
- 大手タクシー会社5つの後部座席にサイネージを設置している
- タクシー利用者の約40%、月間およそ750万人に動画広告を届けることが可能
- BtoBに限らずBtoCにおいて活用した事例も多数あり
認知度アップなどより多くの人に動画広告を届けたい企業におすすめです。
おすすめ2:MONOLITHS引用:MONOLITHS
MONOLITHSは、広告主がターゲットとする人に動画が届く施策を考えてくれる企業です。
- ターゲットが多い時間や場所を指定して配信できる
- 指定によって、購入する広告枠を最小限におさえられる
- 天気やTwitterのハッシュタグなど外部のデータも参考にしながら配信している
コスパよく効果のある動画広告を配信したい企業におすすめです。
おすすめ3:PREMIUM TAXI VISION BY DENA
引用:PREMIUM TAXI VISION BY DENA
PREMIUM TAXI VISION BY DENAは、都市圏で生活する高所得者層に向けた広告の配信をサポートする企業です。
- 大画面で高精細な映像によって配信できる
- 視界を遮らずに配信するので、広告を受け入れてもらいやすい
- タクシーでホッと一息つける環境を提供している
高所得者層の男女をターゲットとする企業におすすめです。
タクシーに広告を出したいときは、動画制作会社に依頼するのが効果的!
引用:サムシングファン
ここまでタクシーの動画広告について紹介しましたが、実際に配信するには動画を制作しなければいけません。
自社で作るのが難しい場合は、動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
その理由は、以下の3つ。
- プロによる動画制作なのでクオリティが高い
- 動画制作を任せて、自分たちは他の業務に集中できる
- コストは動画の時間や素材などによってアレンジできることもある
動画は製作経験がないと、完成までに時間がかかることも多いです。
プロに任せることで自分たちは他の業務に集中でき、結果として生産性アップなどにつながります。
サムシングファンの評判について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
「お客様満足度95%を超える映像制作会社サムシングファン!」
終わりに:タクシーの動画広告を活用して、ビジネスマン向けサービスの認知度アップを
今回は、タクシーにおける動画広告について解説しました。
おさらいすると、タクシーの動画広告は48億円(2020年)と市場規模が大きく、今後も伸びが期待できます。
実際にタクシーに動画広告を出す企業は多く、以下5つのメリットがあります。
- ビジネスマンの目に入りやすい
- 自社のターゲットにあわせて配信できる
- 乗車中は動画を見てもらいやすい
- 何度も乗車する利用客には認知度アップが期待できる
- きれいな映像で広告を届けられる
配信サービスを活用すれば特定のターゲットに動画を届けることもでき、自社商品やサービスの認知度アップなどが期待できます。
動画の制作が難しいときは制作会社に依頼しながら、ターゲットに刺さる広告を配信していきましょう。
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