「YouTubeの広告って効果あるのかな」
「動画の前に広告が出ると、嫌なイメージがつきそう……」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
YouTubeの広告は嫌悪感を感じる人も多いかもしれませんが、実は「幅広いユーザーにアプローチできる」「自社サイトに誘導して購入を後押しできる」など、高い効果が期待できます。
さらにYouTubeは低コストで広告を出せるので、初めての動画広告でもチャレンジしやすいです。
そこで今回は、
- YouTubeの広告で期待できる5つの効果
- YouTubeの広告の出し方や効果測定の方法
- 効果なしといわれるYouTube広告の例
- YouTubeの広告で効果を高めるコツ
を順に解説します。
今回の記事を参考に、YouTubeにおける動画広告の効果を理解していきましょう!
目次
YouTubeの広告はどんな効果がある?代表的な5つを紹介
最初に、YouTubeに広告を出すと得られる効果として、
- 幅広いユーザーにアプローチでき、認知度アップにつながる
- スキップするまでの5秒間は必ず見てもらえる
- 自社のサイトに誘導するなど、購入を後押しできる
- 配信する年齢や性別、地域を指定できるので潜在顧客にアプローチできる
- 低コストで商品やサービスを宣伝できる
の5つを紹介しますね。
効果1.幅広いユーザーにアプローチでき、認知度アップにつながる
YouTubeを視聴するユーザーは幅広いので、これまで自社の商品やサービスを知らなかった人に宣伝することが可能です。
実際にTesTee Labの調査によると、YouTubeを視聴しているユーザーは10〜20代が中心であることが明らかになりました。
利用率 | |
10代男性 | 95.0% |
10代女性 | 95.8% |
20代男性 | 96.2% |
20代女性 | 94.5% |
特に10代は毎日利用する人が52〜70%と分かり、人気のSNSだといえます。
またYouTubeは見ていても、広告をスキップできる「YouTube Premium」の利用率はあまり高くありません。
10〜20代の86.2〜94.8%はプレミアムを利用していないので、そのぶん広告が見られる可能性も高いです。
【出典】TesTee Lab「YouTubeに関する調査レポート【10代20代対象】」
今までテレビCMだけでは届かなかった年齢層にも情報が届き、認知度アップが期待できます。
効果2.スキップするまでの5秒間は必ず見てもらえる
YouTubeの広告はYouTube Premiumに加入していないと、最初の5秒間はスキップできません。
つまり最初の5秒間は誰もが目にするので、インパクトのある動画を制作すれば興味を持ってもらうことが可能です。
YouTubeであれば、短時間でもしっかりと自社の魅力を認識させることができます。
効果3.自社のサイトに誘導するなど、購入を後押しできる
YouTubeの広告内では、動画の途中や最後に自社サイトへの誘導ボタンを設置できます。
これによって、商品の購入やサービス利用の後押しをすることも可能です。
広告で興味を持ったユーザー、特に前から利用を考えていた人は、広告の視聴をきっかけに購入することも。
見込み客にアピールでき、資料請求や売上アップなど目標達成につながりやすいです。
効果4.配信する年齢や性別、地域を指定できるので潜在顧客にアプローチできる
YouTubeの広告は、配信するユーザーの年齢や性別、地域などを設定することも可能です。
例えば、「学生に人気の漫画を掲載している無料コミックアプリの広告を10代の男女にしぼって配信する」などです。
利用してほしい人に合わせて配信できるので、効率のよい集客や宣伝が実現できます。
効果5.低コストで商品やサービスを宣伝できる
YouTubeの広告は、料金が通常の広告ほど高くありません。
テレビCMなど他の方法と比べると、料金は以下の通りです。
YouTube | 10万円〜 |
Webムービー | 30万円〜 |
テレビ CM | 80万円〜 |
テレビCMと比べると、YouTubeは8分の1の料金となりました。
安いと10万円ほどで制作できるので、限られた予算でも広告を出しやすいです。
YouTubeの広告料金について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
「YouTubeの広告料金はいくら?目安や費用対効果、成功のポイントを解説」
次はYouTubeで広告を出す方法や、出した後の効果測定についてお伝えします。
YouTubeにおける広告の出し方や効果測定の方法
ここからはYouTubeの広告について、
- YouTubeで出せる広告の種類
- 広告の出し方
- 効果測定の方法
の観点から解説しますね。
YouTubeの広告はインストリーム広告が中心
YouTubeは「インストリーム広告」が中心となります。
インストリーム広告とは、ユーザーが動画を視聴し始める前に出せる広告のこと。
特徴として5秒でスキップでき、視聴し続ける必要がないぶんユーザーにストレスを与えにくいです。
広告の種類については、以下を参照してみてください。
「YouTubeの動画広告は大きく3種類!特徴や始め方をわかりやすく解説」
YouTubeの広告の出し方
YouTubeに広告を出す手順は、以下の通りです。
【YouTubeの広告動画を準備する】
- YouTubeで企業のチャンネルを作る
- チャンネル内に動画をアップロードする
【広告を配信する】
- Google広告にログインする
- キャンペーンを作成する
- 目的と予算を設定する
- 配信の開始日と終了日を決める
- 戦略を設定する
- ネットワーク(YouTube上のどこに配信するか)を決める
- 言語や地域を選択する
- ターゲットを設定する
- 入札単価を決める
- 広告の種類を選ぶ
- 保存する
上記の流れで設定すると、予定していたスタート日に広告が配信されます。
詳しくは、YouTubeの広告についてのページを参考にしてみてください。
効果測定は広告の表示回数(インプレッション数)やクリック率を参考にする
YouTubeに広告を出したら、効果を測定することも欠かせません。
効果測定によって、動画の内容や戦略が正しかったのかを判定できるからです。
効果測定は広告のインプレッション数やクリック率を参考にしましょう。
インプレッション数とは広告が何回表示されたのかということ。
表示回数が多ければ多いほど、多くのユーザーの目に入ったことになります。
またクリック率はそのまま興味を持ったユーザー数と考えられるので、より期待できる数値となります。
動画広告の仕組みについては、以下の記事も参考にしてみてください。
「3分で分かる動画広告の仕組み|主な種類やメリットなどを詳しく解説!」
ここまで効果測定などについて解説しましたが、すべての動画で高い効果を期待できるとは限りません。
集客や購入につながらないこともあり、そのような広告は改善が必要です。
そこで次は、YouTubeの効果なしといわれる例を紹介します。
YouTubeで効果なしといわれる動画広告の例
YouTubeで「効果なし」になる可能性が高い広告として、
- 最初の5秒間でブランドロゴをアピールしている
- 広告の目的と活用する広告の種類が合っていない
- 広告を見た後の導線が設定されていない
の3つを解説しますね。
例1.最初の5秒間でブランドロゴをアピールしている
最初の5秒間しか表示されないからと、最初にブランドロゴや自社のマークをアピールしている企業も多いのではないでしょうか。
実はこのような内容は、ユーザーに嫌がられることが多いです。
広告というだけで嫌悪感が強く、ブランドロゴが見えると「この広告は私に買わせようとしている」など、圧迫感を感じてしまうからです。
最初の5秒はユーザーが興味を持ちやすい、「これから何が始まるんだろう」とワクワクするような内容を考えてみてください。
例2.広告を出す目的と活用する広告の種類が合っていない
広告を出す目的によっては配信方法など適した種類があり、それを使うことで効果がより高まることがあります。
例えば、以下のようなパターンです。
インストリーム広告 |
見込み客に対して商品を使用しているシーンの動画を制作し、続きを視聴してもらう |
バンパー広告 (最大6秒と短いがスキップできない広告) |
認知度アップのために6秒間のインパクトが強い動画を制作し、興味を持ってもらう |
目的と広告の種類が合っていないと、効果はなかなか期待できません。
一度広告を活用する目的を整理したうえで、広告の種類を検討していきましょう。
例3.広告を見た後の導線が設定されていない
購入やサービスの後押しをしたい場合、導線を設定していなければ広告の効果は期待できません。
ユーザーが行動しやすいように、自社サイトに飛べるリンク付きのボタンを設置する、概要欄にURLを掲載するなど、次のアクションに誘導することも忘れないでください。
YouTubeの広告で高い効果を得よう!運用のコツ3つ
続いては、さらに効果を高めるためのコツとして、
- 最初の5秒間でインパクトを与える動画を作る
- 広告を見た後に行動する導線を作っておく
- YouTubeのアナリティクスを活用して効果を定期的に分析する
の3つを紹介します。
コツ1.最初の5秒間でインパクトを与える動画を作る
スキップされることのない5秒間で、ユーザーが興味を持つ内容を考えましょう。
というのも、マクロミルの調査によると「動画広告を不快に思った経験」を持つユーザーは60.6%も存在することが明らかになりました。
このように広告は基本的に、あまり良いイメージを持たれていません。
【出典】マクロミル「【動画広告ユーザー調査】内容を最も覚えているのはソーシャルメディアの動画広告!?~第2回 マクロミル×デジタルインファクト共同調査~」
興味を持つ内容によって不快感を感じさせないことで、ユーザーは商品やサービスにも興味を持ちやすくなるはずです。
コツ2.広告を見た後に行動する導線を作っておく
広告を見た後にユーザーが行動できる導線を用意しておきましょう。
多くの広告では、広告の左端にURLなどを設置しています。
広告を見た後に公式ホームページなどに誘導すれば商品をさらに詳しく知ってもらえるので、購入につながりやすくなります。
コツ3.YouTubeのアナリティクスを活用して効果を定期的に分析する
広告の効果をさらに詳しく知るためには、アナリティクスを活用してみましょう。
特に、YouTubeは「YouTubeアナリティクス」を提供しています。
アナリティクスでは例えば
- ユーザーの年齢や性別
- 表示回数
- 検索キーワード
などを知ることができ、ユーザーの行動を詳細に分析することが可能です。
終わりに:YouTubeの広告で効果を得るには動画の内容と分析が大切!
今回は、YouTubeの広告で得られる効果を解説しました。
まとめると、YouTubeに広告を出すことは以下の効果が期待できます。
- 幅広いユーザーにアプローチでき、認知度アップにつながる
- スキップするまでの5秒間は必ず見てもらえる
- 自社のサイトに誘導するなど、購入を後押しできる
- 配信する年齢や性別、地域を指定できるので潜在顧客にアプローチできる
- 低コストで商品やサービスを宣伝できる
また広告の効果をさらに高めるコツとして、以下の3つをお伝えしました。
- 最初の5秒間でインパクトを与える動画を作る
- 広告を見た後に行動する導線を作っておく
- YouTubeのアナリティクスを活用して効果を定期的に分析する
今回の記事を参考に、YouTubeの広告を使って認知度や売上アップを目指しましょう!
また「効果測定などが難しそう」「動画制作が初めてだから心配……」という場合は、サムシングファンのDooonutを活用するのがおすすめです。
効果の分析はもちろん動画制作も任せられるので、効率よく集客することが可能です。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
「YouTubeとDooonutを徹底比較!動画マーケティングツールでさらなる集客を」
Youtube用の動画制作についてはサムシングファン までお問い合わせください。
また、YouTube広告の料金や費用対効果については「YouTubeの広告料金はいくら?目安や費用対効果、成功のポイントを解説」の記事も参考になります。