Facebookの利用者は、全世界でおよそ29億人といわれています。
2004年に始まったSNSであるFacebookは、ビジネスシーンを中心に拡大してきました。
近年では特にマーケティング媒体としても使われており、動画や写真を使って一般のユーザーにアプローチをかけています。
このページではこれからFacebookに広告を出稿する広告主に向けて、Facebookを使うメリットや知っておきたい用語、注意点などを解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、Facebookで動画広告を始めてみてください。
目次
Facebookの広告の種類は3つ
Facebook 広告とは、Facebookのあらゆる場所に表示されている広告のことです。
動画広告を載せることによって、自社サービスやブランドを認知させることができます。
すでにブランドを知っているユーザーに対しては、動画広告を打ち出すことでコンバージョンにつなげることが期待できるでしょう。
ここではFacebookの広告の種類を写真とともに3つ紹介します。
広告の種類①インスタント広告
インスタント広告とは、Facebookのタイムラインに現れる動画広告のことです。
インスタント広告は、ブラウザで Web ページを開くのではなく、Facebook規定の雛形に沿って表示がされる仕組みです。
ユーザーが気に入ればクリックし、特定の記事やランディングページに誘導させることができます。
動画や記事がユーザーにとって面白いと思われればシェアしますし、逆につまらないと感じれば途中離脱されます。
広告の種類②インストリーム広告
インストリーム広告とは、同じくユーザーのタイムライン上に現れる動画広告のことです。
Facebookを利用しているユーザーに対して5~120秒の動画広告を配信することができます。
ジャンルはゲームやエンターテイメント、スポーツ関連、企業 PR など様々です。
ユーザーが面白い動画だと感じてくれればスクロールを止め動画を見てくれますし、逆に興味のないものであれば、すぐにスクロールされ目に留まることはないでしょう。
広告の種類③デスクトップニュースフィード広告
こちらの広告はスマホではなく、パソコンで見たときにのみ表示される広告になります。
パソコン上で表示されるFacebookの右側に、ニュースフィード広告が表示されます。
インパクトのある動画広告を作成すれば、認知度をぐっと高めることが可能。
Facebook広告の中ではインプレッション数が最も多いため、コンバージョン率も高くなる広告です。
Facebookで動画広告を行うメリット
フェイスブックの動画広告の種類を理解できたところで、次に「なぜフェイスブックで動画広告を行うべきか」について説明していきます。
多くのユーザーが利用しているという理由だけでなく、Facebook動画広告には大きく分けて以下の5つのメリットが挙げられます。
メリット①ターゲティングの精度が高い
Facebookが他のSNSよりも優れている点は、実例を基としているためデータベースが非常に正確なことです。
年齢や性別、居住地など事実に基づいてアカウントを作ることがFacebookでは原則とされています。
基本情報以外にも、Facebook上でのアクティビティ(いいねボタンなど)を元にして、詳細なターゲティングを指定することができるのです。
メリット②サービスの魅力を伝えやすい
記事広告と比べ、動画はサービスや製品の魅力を短時間で伝えることが可能です。
モバイルの場合であれば、タイムラインをスクロールする時に広告が出るため、ユーザーの目に必ず留まります。
ユーザーがその動画広告に興味を持てば、そのページをクリックしてさらにサービスを説明することができるでしょう。
メリット③動画が「バズる」可能性もある
Facebookに限ったことではありませんが動画がバズる可能性があるのは、動画広告の大きなメリットです。
一度動画がユーザーに気に入られると、今度はユーザーが広告の担い手となり動画を拡散してくれます。
あらかじめ「バズる」ことを想定し、ユーザーの感情を大きく動かすような動画作成をすることも戦略の1つです。
メリット④あらゆる広告フォーマットの中から選択可能
Facebook広告は広告主のサービスをより魅力的に伝えられるように、あらゆるビジネススタイルに適したフォーマットが用意されています。
例えば、ビジュアルをシンプルに伝えたければ写真、動きや音声でストーリーを伝えたいときは動画広告、といったように使い分けが可能です。
単一の広告フォーマットに頼りすぎず、様々な広告媒体を試してみるのがおすすめ。
メリット⑤認知から購入まで、目的別に対応
自社の商品を認知してもらい、興味関心を持ち、比較検討をした結果、最終的に購入するというのがマーケティングの一般的な流れです。
Facebookは動画広告を用いて認知させることはもちろん、自社サイトに誘導し購買の促進を促します。
認知から購買におけるあらゆるフェーズで、Facebook動画を有効活用できます。
Facebook動画広告で知っておきたい用語
Facebookの広告を導入するのであれば、料金に関して専門用語を抑えておく必要があります。
クリックされたら広告を払うのか、それとも視聴者の目に触れたら広告を払うのかなど、料金形態の違いを理解しておくことが大切です。
用語①CPM (cost per mile)
CPMとは、広告が1,000回表示されるために必要な金額を表しています。
広告料金の算定方法の中では最もベーシックなもので、Facebookのページで表示された回数に応じて金額が決まります。
日本語では「インプレッション単価」と呼ばれ、バナー広告などでよく使われる形態です。
用語②CPV (cost per view)
動画の再生回数ごとに課金されていく方式です。
FacebookやInstagramでは10秒と決まっており、10秒以上動画が視聴された場合に広告主はFacebookに対して広告料金を支払います。
CPVから派生してCPCV (cost per completed-view)というのも一般的です。
Completedの意味は、広告動画が「最後まで」視聴されるということ。
最後まで視聴される動画はユーザーにとって有益だった、もしくは興味にマッチしていたということで、どのユーザー層が興味を持っているか特定することにもつながります。
用語③CPC (cost per click)
その動画ページがクリックされたかどうかで、課金されるかが決まるシステムです。
広いセグメントに自社サービスを告知するよりも、特定の層にターゲットを絞って配信していくという広告スタイルで多く採用されているようです。
ちなみにCPCは(掛けたコスト÷クリック数)で算出され、「1クリックあたりの広告単価」という意味を持っています。
Facebookで動画広告を出稿する際のルール
Facebookへの広告出稿には以下3つの広告出稿ルールがあります。
- 動画形式の推奨 .mp4・.mov・.gif
- 動画のサイズ 最大4G
- 動画の長さ 最大240分
動画のサイズや長さに関わる内容となっています。
守らないと広告の出向が許可されませんので、事前に広告動画の内容をしっかりと確認しておきましょう。
サムネイルのテキスト制限は撤廃
動画のサムネイルに含まれるテキストを20%以下に抑えるというルールがありましたが現在は撤廃されています。
撤廃後もFacebookでは引き続き、「テキストを20%以下に抑えたほうが成果は上がる」として、制限を推奨しています。
サムネイルのテキストチェックを行うときはFacebookが提供している、画像テキストチェックを使うと良いでしょう。
Facebook動画広告の効果を高めるポイント
Facebook 広告は洗練されたターゲット層に向けて配信できるメリットがあるということがわかりました。
「よしっ、我が社も動画広告を取り入れよう!」と意気込むのは、少し早いでしょう。
この章では、Facebookで動画広告を行う際に、気をつけておくべきことを4つ紹介していきます。
動画広告には作成も運用もお金がかかりますので、これらの点を十分に把握し動画作成に生かすことが求められます。
ポイント①見られるかどうかは開始5秒が勝負!
広告を見るためにフェイスブックを使っているユーザーはいません。
基本的に広告とは読者にとっては「鬱陶しいもの」です。
その点を意識しながら、「どうしたらユーザーの意識をうまく広告に向けることができるか」考える必要があります。
一般的な目安として、動画を見るか見ないかユーザーが決めるのは、最初の5秒だといわれています。
動画を5秒見て「私には関係ない」と思えば、残りの部分は視聴されません。
動画全体の中でも、特に開始5秒のクオリティにはこだわる必要があります。
ポイント②ストーリー性を伝える工夫を
見られる動画には、ストーリー性が欠かせません。
ストーリー性を持たせることによってユーザーが動画そのものを楽しんで、結果的にサービスや製品を認知することにつなげられます。
逆にストーリー性のない動画は単調なイメージを持たれ、全く視聴されないか、もしくは途中離脱となる可能性が高いです。
ポイント③動画内に字幕(テロップ)を入れる
Facebookの広告動画には、できるだけ字幕を入れるようにしてください。
字幕を入れる理由は2つあります。
- 音声を聞ける環境とは限らない
- 見やすい動画で視聴維持率が上がる
1つ目の理由は、必ずしもすべてのユーザーが音声を聴ける環境で視聴していないからです。
音が出ない広告であっても字幕を通して内容を伝えることができます。
2つ目の理由は、字幕やテロップをつけることで動画の視聴維持率が高くなるからです。
ナレーションだけでなく字幕をつけることで、ユーザーが見やすい動画に仕上がります。
ポイント④動画広告の目的をはっきりさせる
Facebookに限らず SNS上で動画広告を載せる際には「誰に」「何を」伝えたいのかハッキリさせることが重要です。
自社サービスを知らない人に向けて認知してもらいたいのか、もしくはサービス自体を知っている人に向けて購買意識を高めるのか、それによって動画のコンセプトが大きく変わってくるはずです。
例としては、ダイエットしたいセグメントを細かく特定することができるため、よりユーザーに刺さる、尖った動画を作らなければなりません。
最後に:Facebookの動画広告はセグメントが命
このページではFacebookの動画広告の種類やメリット、そして注意点を説明してきました。
グローバルに見て、Facebookほど私たちの生活に浸透しているSNSはそれほど多くはありません。
友達とオンライン上で気軽につながれるサービスとして始まりましたが、現在では広告のプラットフォームとして多くのビジネスで使われています。
このページを見て、動画広告を自社でも作ってみたいという方は、ぜひサムシングファンにお気軽にお問い合わせください。広告の目的や制作費用に応じて、柔軟に作成いたします。