YouTubeユーザーであれば、1度は「漫画動画」を見かけたことがあるのではないでしょうか?
近年YouTubeでは漫画動画に特化したチャンネルが増えてきており、中には登録者数が200万人を超える人気チャンネルも存在します。
「作り方を知りたい」「どうやって作っているのだろう?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、YouTube漫画動画の作り方や外注に必要な費用について解説します。
漫画動画を作りたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
目次
YouTube漫画動画とは?代表チャンネルを3つ紹介
YouTube漫画動画は、マンガをスライドで動かした映像に音声を入れて作成した動画です。
5分以内の短い動画が多く、1つの動画で1つのテーマを扱う「分かりやすさ」が、人気を集めています。
題材としては、「スカッとする話」や「あるある話」などが人気です。
最近では宣伝効果の高さから、広告に漫画動画を用いるケースも増えてきました。
YouTubeなどの動画共有サイトにアップロードすれば、プロモーションやブランディングにも活用できます。
それでは、代表的な漫画動画のYouTubeチャンネルを3つご紹介します。
代表チャンネル①フェルミ研究所
「フェルミ研究所」は、YouTubeの漫画動画チャンネルの中でも、トップクラスの登録者数を誇るチャンネルです。
面白くてためになる動画を配信しています。
代表チャンネル②モナ・リザの戯言
「モナ・リザの戯言」は、漫画動画の中でも人気の高いジャンルである「スカッと系」の動画を配信しているチャンネルです。
チャンネル全体の総再生回数が7億回を超える人気チャンネルです。
代表チャンネル③マニマニピーポー
「マニマニピーポー」では、実話だけではなく、ファンタジーや奇妙な話を題材にした漫画動画を配信しています。
よりエンターテインメント要素が強いチャンネルです。
YouTube漫画動画の自作に必要なもの
自分で漫画動画を作ってみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、漫画動画の自作に必要なツールについて解説します。
必要なもの①脚本
視聴者に面白いと感じてもらうには、ストーリーが非常に重要です。
漫画やナレーションがどれほど優れていても、退屈なストーリーでは視聴者を引きつけるのは難しいでしょう。
魅力的な脚本を作るためには、リサーチが不可欠です。
漫画動画を実際作り始める前に、どのようなジャンルやストーリーの動画が人気なのか調べておきましょう。
必要なもの②ペイントソフト
漫画動画のイラストは、ペイントソフトを使用して作成されています。
漫画の制作には、「CLIP STUDIO PAINT」がよく用いられます。
ユーザー数も多いため、使い方でつまずいてもインターネット上で簡単に解決方法を調べられるでしょう。
ペイントソフトと併せて用意しておきたいのがペンタブレットです。
マウス操作では難しい表現も、ペンタブレットであれば簡単なので、効率的に漫画を作成できます。
必要なもの③動画編集ソフト
動画編集ソフトにはフリーソフトから有料ソフトまでさまざまな種類が存在します。
中でもYouTuberによく使用されているのは、「Final Cut Pro」や「Adobe Premiere Pro」です。
上記2つは、有料ソフトでプロの現場でも使用されており、効率的に動画制作を進められます。
フリーソフトでは、「AviUlt」がよく使用されています。
無料ではあるものの、漫画動画の編集ソフトとして十分な機能を備えているソフトです。
ご紹介した3つのソフトは、書籍やインターネットで簡単に情報を入手できるため、使い方を学びやすいでしょう。
>>Youtuberに人気の動画編集ソフトを10選!初心者からプロまで
YouTube漫画動画の外注に必要な職種と費用
YouTube用の漫画動画を制作するためには、脚本とイラストを作成して、音入れや編集を行う必要があります。
複数のスキルが必要になるため、漫画動画制作は外注するのが一般的です。
ここでは、YouTube漫画動画の外注に必要な職種と費用を解説します。
必要な職種①脚本家
脚本の制作を外注した場合の相場は、1文字1~3円程度です。
文字単価にシナリオの文字数を掛けて金額を算出します。
例えば、文字単価2円で2,000文字のシナリオ依頼した場合の金額は4,000円となります。
上記の金額はあくまでも、外注サービスに登録している一般の人に依頼した場合の金額です。
プロに脚本家に依頼する場合は、脚本の制作費も高額になるので留意しておきましょう。
脚本は「ランサーズ」「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサービスで依頼できます。
必要な職種②イラストレーター
YouTube漫画動画用のイラストを外注した場合の料金は、約20枚前後で2万円ほどです。
もちろんイラストの枚数が多くなるほど金額も高くなります。
また、プロの漫画家や著名なイラストレーターに依頼する場合も高額になります。
漫画動画用のイラストは、万人受けしやすい絵柄で作成するのがポイントです。
そのため、金額だけではなくイラストレーターの作風もチェックしておく必要があります。
イラストは「coconala」で依頼できます。
必要な職種③声優
外注サイトを通じて、声優に脚本の読み上げを依頼した場合の料金は4,000円前後です。
読み上げに関してもシナリオの文字数で料金が決まるケースが多いので、シナリオが長くなるため料金も上がります。
声優もイラストレーター同様に「coconala」でも発注できます。
必要な職種④動画編集者
動画編集の料金は、3,000~2万円と幅があります。
5分以下の短い動画の編集を業者に依頼した場合、4万円以上必要になる場合もあります。
一般的な漫画動画は、スライドショー形式なので比較的工数も少ないのが特徴です。
動画編集は、「クラウドワークス」や「coconala」などで依頼できます。
最初は安価なサービスを利用してみるとよいでしょう。
>>【2022年版】格安で動画制作ができる会社を5選徹底調査|コツや注意点も解説!
YouTube漫画動画の作り方
ここからは、YouTube漫画動画がどのような流れで作られているのかを解説します。
【ステップ1】脚本を作成
脚本を制作する際は、最初にテーマを設定します。
テーマを設定せずに脚本を作成しても、動画のメッセージがブレてしまう恐れがあるので、最初に決めておきましょう。
テーマが決まったらキャラクターの設定やシナリオを作成します。
脚本はいきなり文章で作成するのではなく、大まかな話の流れを組み立ててから、書き出していきます。
また、漫画動画は短い時間でメッセージを伝える必要があるので、ストーリーと関係のないキャラクターを登場させないようにしましょう。
不必要に登場人物を増やすと「何を伝えたいのか」が分かりにくくなる可能性があります。
【ステップ2】漫画を作成
サイズについては、1920×1080ピクセルや1280×720ピクセルで作成するのが一般的です。
通常のイラストほどの解像度は求められないケースが多いでしょう。
先に解説したように、漫画動画では万人受けする絵柄が好まれるので、外注する際はイラストレーターのポートフォリオや実績を確認しておきましょう。
【ステップ3】ナレーション
漫画が完成したらスライドを繋ぎ合わせて映像を作成し、声入れを行います。
ナレーションは、声優の力量によってクオリティに大きな差が出やすい部分です。
また、使用する機材やセッティングによって音質も変化するため、依頼する声優の収録環境も確認しておきましょう。
【ステップ4】動画編集
声入れの後は、BGMや効果音、タイトルを入れるなどして動画に仕上げます。
YouTubeで推奨されているアスペクト比は16:9なので、同じアスペクト比に設定しておきましょう。
漫画動画制作では、ほかのタイプの動画ほど難しい技術は求められないため、コストを抑えたい場合は、自身でチャレンジしてもよいでしょう。
【ステップ5】YouTubeへアップロード
動画が完成したらYouTubeへアップロードしましょう。
漫画動画では、そこまで高い画質は求められないので、必要以上に高画質な動画を作成するとアップロードに時間が掛かる場合もあります。
大多数のユーザーが動画を視聴するデバイスの解像度は、最大でも1920×1080(フルハイビジョン)程度なので、フルハイビジョン以下の解像度に設定した方がよいでしょう。
YouTube漫画動画制作時に押さえておきたいポイント
YouTube漫画動画を制作する際のポイントを3つご紹介します。
ポイント①チャンネルのコンセプトを設定
YouTubeで漫画動画を公開するのであれば、チャンネルのコンセプトを設定しておきましょう。
コンセプトを明確にしておくことは、ほかのチャンネルと差別化を図る上で非常に重要です。
「漫画動画」だけでは、今日のYouTubeで差別化を図るのは難しいでしょう。
「漫画動画×サラリーマンあるある」など、コンセプトを決めて差別化を図る戦略を立てることが大切です。
ポイント②1本の動画につき主題は1つ
1本の動画につき、テーマは1つに絞りましょう。
YouTubeの漫画動画は5分以内の短いものが多いので、シンプルなテーマを設定する必要があります。
短い動画の中にいろいろなメッセージを詰め込み過ぎると、何を伝えたいのか分からなくなってしまうので注意しましょう。
ポイント③メッセージは簡潔に
漫画動画では、主題と関連するショートメッセージを5つ程提示するケースが多いです。
短いメッセージを提示しながらストーリーが進展するように構成すると、動画のメッセージが分かりやすくなります。
結果的に視聴者の記憶に残りやすい動画になるため、気に入ってもらえれば、チャンネルのファンになってもらえる可能性も高まります。
まとめ:YouTube漫画動画を効率よく作るなら外注がおすすめ!
ご紹介したように、YouTube漫画動画の制作には、イラスト制作や脚本制作、動画編集などのスキルが求められます。
1人で制作する場合は時間も手間もかかってしまうため、外注で作成されるケースがほとんどです。
映像制作会社「サムシングファン」では、ご要望に合わせた動画制作プランを提案しています。
漫画動画の制作を検討中の方は、お気軽にご相談ください。