動画制作に興味がある人の中には、
「動画クリエイターってどんな仕事なんだろう……」
と感じている人も多いのではないでしょうか?
動画クリエイターとは、映像制作にかかわるすべての人のことです。
制作の指揮をとるディレクターから、編集や音声などに携わる技術系スタッフまでを含みます。
動画クリエイターになるには「フリーランス」「アルバイト」「正社員」の3つの方法があり、それぞれメリットや年収が異なります。
それぞれの特徴を知っておくことで、自分にあった働き方も見つかるはずです。
そこで今回は、
- 動画クリエイターとは
- 動画クリエイターになる方法
- 動画クリエイターになるメリット・デメリット
- 向いている人の特徴
を解説します。
今回の記事を参考にしながら、動画クリエイターになることを考えてみてくださいね。
目次
動画クリエイターとは?職種や作品例を紹介
最初に動画クリエイターにまつわる、
- 動画クリエイターとは
- 映像作品の例
上記2点を紹介します。
動画クリエイターとは、映像制作にかかわる人のこと
動画クリエイターとは、映像制作にかかわる仕事をしているすべての人を指します。
というのも、動画クリエイターはただ映像作品を制作するだけではありません。
内容やターゲット、拡散方法など、考えることが多数あります。
多くの人に動画を見てもらうために、1つの映像に対してさまざまな役職が制作にかかわっていくのです。
動画クリエイターは、大まかに以下の2つに分けられます。
- 制作者
- 技術者
1つずつ見ていきましょう。
動画クリエイターの具体的な役職:制作者
制作者は、例えば以下のような役職です。
役職 | 仕事内容 |
プロデューサー | 動画制作の全体を仕切る人 企画やスケジュール、予算管理など担当 主にクライアント(依頼者)とやりとりすることが多い |
ディレクター | プロデューサーの下で制作や演出を考える人 プロデューサーの方針・考えを、さらに下のアシスタントに指示 映像制作のリーダーのような存在 |
アシスタントディレクター | ディレクターからの指示を受けて制作・演出の指示を出す人 技術系スタッフとやりとりすることが多い |
ポイントは「制作そのものではなく、企画にかかわること」。
本格的な制作は、次で紹介する技術系スタッフが担当します。
動画クリエイターの具体的な役職:技術者
技術系スタッフには、以下のような役職があります。
役職 | 仕事内容 |
編集者 | 映像のカットや加工などの編集を担当する人 音声やCGデザイナーなど他の技術者に指示する人も当てはまる |
カメラマン | 動画を撮影する人 編集に携わる人もいる |
音声 |
動画にナレーションやBGMなどを挿入する人 |
CGデザイナー |
CGなど特殊技術を使って画像やイラストなどを作成する人 |
動画のタイプによってさらに役職が増えることもあります。
動画クリエイターが制作する映像の例
動画クリエイターが制作する映像の例は、例えば以下の通りです。
- 映画・ドラマ
- アニメ
- ゲーム
- テレビCM
- PR動画
- 動画広告
制作作品によって、必要な知識は異なります。
動画クリエイターになるには?仕事を得る方法と働き方
続いては、実際に動画クリエイターになる方法や働き方として、
- フリーランス
- アルバイト
- 正社員
の3つを見ていきましょう。
方法1.独学でフリーランスの動画クリエイターになる
1つ目は「フリーランスの動画クリエイター」です。
まず動画制作や編集は、独学で習得することも可能です。
実際に自分で勉強と実践をくり返し、動画クリエイターになった人も少なくありません。
フリーランスで働くメリットは、以下の3つ。
- 企画から制作まで1人で進められる
- 働き方や生活スタイルなど自由度が高い
- 会社員より収入が高くなることもある
独立してすぐは安定しにくいですが、経験を積むと高額で仕事を受けられることは多いです。
フリーランスの動画クリエイターとして働くことについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
>>動画クリエイターとは?フリーランスでの活動方法と必要なスキル!
方法2.アルバイトとして企業で働く
2つ目は「アルバイト」です。
動画制作会社は、アルバイトを募集していることが多いです。
正社員より収入は不安定ですが、企業のプロジェクトなど大きな案件にかかわれます。
アルバイトのメリットは、以下の3つです。
- 未経験でも雇ってもらいやすい
- 正社員よりは働き方の自由度が高い
- 時給でお給料が計算されるため、労働時間の長さで月給が増えやすい
特に未経験の人はアルバイトから始めると、動画クリエイターの経験を積みやすいでしょう。
方法3.動画制作会社に就職する
3つ目は「動画制作会社の正社員」です。
就職先は例えば、制作会社やテレビ局など。
動画クリエイターの道としては、もっとも現実的な方法かもしれません。
正社員として働くメリットは、以下の3つ。
- マネジメントなど動画制作の他のスキルが身につく
- 給料が安定しやすいため、制作に集中できる
- 経験を積んだら、異なる会社への転職も可能になる
企業によっては、未経験でもアシスタントとして採用される可能性もあります。
アシスタントから経験を積んで、さらなるステップアップを目指すこともできるでしょう。
首都圏にある動画制作会社について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
動画クリエイターの月収や年収、依頼相場
続いては、動画クリエイターの月収や依頼単価など、金銭面について解説します。
データは以下を参考にしていますので、あわせてご確認ください。
【出典】デジハリONLINE「未経験から映像クリエイターになるには?仕事内容や年収・勉強方法」
正社員の場合
正社員の場合、相場は以下の通りです。
支給の種類 | 金額 |
月収 | 55万〜80万円 |
年収 | 700〜1,000万円 |
支給の種類 | 金額 |
月収 | 35万〜55万円 |
年収 | 500〜700万円 |
中小企業は一般企業と変わりませんが、大手テレビ局や制作会社になると、1,000万円超えも夢ではありません。
アルバイトの場合
アルバイトの場合、相場は以下の通りです。
支給の種類 | 金額 |
時給 | 1,000〜1,500円 |
月収 | 5万〜20万円 |
年収 | 60万〜240万円 |
まず企業によって、時給が異なります。
特に地方は、時給が1,000円を下回ることも少なくありません。
アルバイトは東京など首都圏の方が、月収・年収は増えやすいのでねらい目です。
フリーランスの場合
フリーランスの場合、相場は以下の通り。
支給の種類 | 金額 |
1件の依頼単価 | 5,000〜1万5,000円 |
月収 | 15万〜45万円 |
年収 | 180万〜540万円 |
フリーランスの場合、経験やクオリティ、依頼本数などによって変動します。
毎日動画を1本制作するとそのぶん収入は増え、休みを多くすると収入も減ります。
上記を参考にしながら、自分にあった働き方を探してみてください。
動画クリエイターになるメリット、やりがい
次は、動画クリエイターのメリットとして、
- 将来性が高い
- 反響が見えやすい
- 独学から挑戦できる
の3つを見ていきましょう。
メリット1.需要が増えたぶん将来性も高い
動画のニーズが高まっていることで、動画クリエイターの将来性も高くなっています。
近年、インターネットやスマートフォンの発達によって、動画や映像作品を見る機会が増えました。
また新型コロナの影響により、自宅で過ごす時間が増え、YouTubeなど動画配信サイトもよく利用されています。
ニーズが多くなったことで、動画制作を検討する企業も増加します。
需要はあるのに動画を制作してくれるクリエイターの数が少ないため、しばらく仕事は減りにくいでしょう。
また働く場所も、テレビ局や動画制作会社、広告代理店など幅広いことも特徴です。
選択肢が多いぶん、就職先も見つかりやすいです。
メリット2.作品として記録に残るうえに反響が見えやすい
動画クリエイターは自身のスキルや制作物を、形にして残せます。
映像にはメッセージをくみ込んでいるものも多く、視聴者や世の中を動かすきっかけになることも少なくありません。
また動画を見た人からの反響が見えることもあります。
特に近年は、SNSの広まりによって視聴者の声がクリエイターに届きやすくなりました。
作品の感想が、これからの動画制作の励みになることも多いです。
メリット3.独学でもある程度の仕事を得られる
先ほど動画クリエイターの働き方として、「独学からフリーランスになること」を紹介しました。
動画クリエイターは独学から仕事を得ることも可能なため、未経験でもチャレンジしやすいです。
勉強など努力は必要ですが、経験とスキルによっては大きな仕事を獲得することも可能でしょう。
動画クリエイターになるデメリット、注意点
続いては動画クリエイターのデメリットとして、
- 自己表現としての制作は難しい
- 新しいスキルや知識を習得する必要がある
- 編集以外のスキルがないと収入アップは厳しい
の3つを解説します。
デメリット1.自己表現として作品を作るのは難しい
動画クリエイターが、自己表現として映像を制作することはなかなかできません。
動画は依頼主であるクライアントが存在し、そのクライアントは何らかの目的を持って制作を依頼しているからです。
そして目的は、「自社商品やサービスの認知度アップ」「見込み顧客へのアプローチ」などであることが多いです。
自分の思いを動画で伝える場合、それは芸術家のような活動です。
自己表現ではなく、あくまで「クライアントのビジネスに貢献するため」という視点が必要となるでしょう。
デメリット2.常に新しいスキルの習得が必要になる
動画は、日々最新の技術が生まれています。
動画クリエイターとして働き始めてからも、常に新しいスキルや知識の習得など、勉強することは欠かせません。
スキルは例えば、
- VR
- 3D映像
- ドローン撮影
などです。
勉強しながら仕事を進めるスケジュール管理力などが求められます。
デメリット3.編集以外のスキルを身につけないと収入は伸びない
動画クリエイターが収入を伸ばしたい場合、編集以外のスキルを身につけることが必要です。
冒頭で、動画クリエイターの具体的な職種は複数あるとお伝えしました。
編集など技術スタッフに比べると、ディレクターなど動画制作プロジェクト全体の指揮をとるポジションの方が、報酬額や月収は高い傾向です。
理由は「ディレクターの方がマネジメント力など、他のスキルを求められるから」です。
収入を伸ばしたい場合は、マネジメントなどヒューマンスキルも伸ばしておきましょう。
動画クリエイターに向いている人の特徴
ここまで動画クリエイターについて解説しましたが、向いているのは以下のような人です。
- 発想力がある
- 自分で学習できる
- 変化に柔軟に対応できる
- 体力・精神力がある
- ヒアリング力が高い
自分の性格と照らし合わせながら、動画クリエイターに向いているのか、考えてみてはいかがでしょうか。
その他、動画クリエイターに必要な技術系のスキルについて、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
>>動画クリエイターとは?フリーランスでの活動方法と必要なスキル!
終わりに:動画クリエイターの仕事を理解して、制作に携わろう
今回は、動画クリエイターとは?という疑問について解説しました。
ここまでをまとめると、動画クリエイターとは映像制作にかかわる仕事をしているすべての人です。
大まかに制作者と技術者にわけられ、職種によって月収や年収が異なります。
動画クリエイターになるメリットとして、以下の3つを紹介しました。
- 将来性が高い
- 反響が見えやすい
- 独学から挑戦できる
また動画クリエイターになる方法は、以下の3つです。
- フリーランス
- アルバイト
- 正社員
おすすめは「正社員」です。
収入の心配がもっとも少なく、動画制作に集中できます。
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