「動画制作をプロに依頼したい」
このように、動画コンテンツで、自社の商品やサービスを紹介したくて、動画制作会社に依頼しようと考えている方のために、役立つ内容をまとめてみました。
「予算は?」
「スケジュールは?」
相手はプロの動画制作会社とはいえ、上記のような不安を感じることも少なくはないでしょう。
一概に、「これが正解」という決まったスケジュールや進行管理はありませんが、動画制作において、一連の流れはさほど変わりません。
今回の記事を読めば、動画制作をプロに依頼する際のスケジュール管理ができるようになり、動画制作会社とのスムーズな交渉にも有効に使えることでしょう。
目次
動画制作全体にかかる日数やスケジュール
そもそも動画制作のスケジュールは、どれくらいかかるのでしょうか?
もちろん、各制作会社によって違ってきますが、大体2〜3ヶ月を目安に考えておくといいでしょう。
動画制作にかかる時間で特に比重が大きいのが、「撮影にかかる時間」と「クライアント(依頼者)のチェックが必要な時間」です。
上記2つは、大体どこの動画制作会社に依頼しても、スケジュール感はさほど変わりません。
ただ、そこに至るまでの前段階がスムーズに進行するかどうかが問題です。
結論、動画制作には十分な準備段階が必要です。
そこが疎かだったり行き当たりばったりで対応していたりすると、後々の工程に支障をきたすことになりかねません。
前途したような、“動画制作のスケジュールは、大体2〜3ヶ月が目安”というのは、言いかえれば、“動画制作のスケジュールは、大体2〜3ヶ月を目安に準備にとりかかりましょう”となります。
メインでもある「動画撮影の時間」と「最終的に動画を世に出すことを了承するか否かの判断を下す時間」のために、余裕をもって臨めるようにしましょう。
動画制作を依頼するまでのスケジュール
それでは、動画制作のスケジュールについて、詳しく確認していきましょう。
まずは、「動画制作を制作会社に、正式に発注するまで」に必要なステップをご紹介します。
スケジュール①目的・ゴールを設定する
動画コンテンツを制作するうえでの目的や、最終的なゴールを決めておきます。
これは、動画の方向性や仕掛けたい戦略に大きく影響してくるところなので、しっかりとした明確なものを設定しておきましょう。
ここが曖昧だと、制作会社側は困りますし、そもそも依頼を引き受けてもらうことができない可能性もあります。
スケジュール②予算を決める
動画制作にかけられる予算を決めておきましょう。
後のセクションで出てきますが、制作会社からのヒアリングの際は、予算について質問を受けることになるでしょう。
かけられる予算は、=(イコール)動画のクオリティーに直結してくると考えた方がいいです。
また、いざ動画制作を開始してみると、追加料金が発生するといったケースも視野に入れておく必要があります。
もし、どうしても予算をハッキリと決めかねるという場合は、制作したい動画の内容を詳しく伝え、実現するにはどの程度の予算がかかるのか制作会社に問い合わせてみましょう。
スケジュール③納期を設定する
制作を依頼した動画を、いつまでに手元に納品してもらいたいか、納期を設定しておきます。
ただし、納期に関しては、より柔軟なスタンスで対応する必要があります。
納期の延長や修正が発生することが想定されるからです。
クオリティアアップのために、追加の撮影や編集作業が発生することで納期がズレることも視野に入れておいた方がいいでしょう。
スケジュール④動画制作会社とのヒアリング・打ち合わせ
動画制作を依頼する際、クライアント(依頼者)と制作会社側の初顔合わせとなる場面です。
上記で決めた動画制作に対して打ち出した方針を、しっかりと伝えるために必要なセクションであり、電話やメールだけではわからない詳細な部分を確認し合います。
また、「担当者とのフィーリングが合うか合わないか」をチェックするのもこのタイミングです。
この段階で8割方依頼するかしないかが決まる可能性も高いでしょう。
スケジュール⑤見積もり・提案
事前の連絡などで、大体のすり合わせを行っている場合も多いと思いますが、ここで最終的な見積もりとプランを決定します。
この段階では、料金表を比較するだけの情報ではなく、「この価格帯でどこまでのクオリティーのものを仕上げてくれるのか?」「要望に見合った金額なのか?」を、直接の会話を通して確認しておきましょう。
以下、制作会社に見積もりを出してもらう際に確認しておくべき点です。
- 企画や構成の段階も料金に含まれているか?
- 追加の撮影や編集には費用が発生するか?ならびに、追加の回数に制限はあるか?
- 具体的な動画制作フローを提示してくれているか?
上記を確認してから、依頼を申し込みましょう。
動画広告の制作費用について知りたい方は、こちらの記事もチェック!
>>動画広告の制作費用ってどれくらい?おすすめの制作会社も紹介
スケジュール⑥動画制作を正式に発注
見積もりの内容や、必要なことの提案がひとまずできたところで、正式に動画制作を依頼します。
ここでは、契約書や機密保持順守の書面の取り交わしなどをしておくのが一般的です。
もし新たな要望などが発生した場合は、この段階で伝えておきましょう。
また、社内決済に時間がかかるなどの事情で、当初のスケジュールに影響を及ぼすことがあれば、スケジュールを再設定してもらうように依頼する必要があります。
動画制作の開始〜納品までのスケジュール
続いて、制作会社に動画制作を依頼してから、完成品が納品されるまでのスケジュールを確認しましょう。
ここは、制作会社側が制作作業を進めていくところになり、前項で決めたあらゆることをカタチにしていくセクションが続きます。
スケジュール①企画
制作会社がクライアント(依頼者)からヒアリングした内容をまとめ、動画のコンセプトや構成を練っていきます。
その決めた内容を一旦クライアント(依頼者)に戻し、了承がとれた段階で、次のセクションに移ります。
ここで決めたことが動画コンテンツをカタチ造るというくらい、綿密に進めていきましょう。
スケジュール②シナリオ作成・コンテ作成
動画をどう展開していくかを、視覚的なイメージで捉えやすくするためのセクションです。
シナリオを書いて、一連の流れを決めるとともに、動画の印象を決定づける絵コンテも同時に作成します。
たとえば、シナリオが同じ内容の動画だったとしても、キャラクターが“人”なのか“アニメーション”なのかで大きく印象が変わります。
制作会社には、ラフスケッチのようなものでいいので、シナリオと一緒に絵コンテも作成してもらいましょう。
スケジュール③動画撮影
動画全体のシナリオができれば、いよいよ次は動画の撮影です。
基本、前段階で作成したシナリオ通りに動画の撮影が進んでいきますが、可能であれば撮影現場に立ち会って、一つひとつの工程を確認しながら進めていくことをおすすめします。
スケジュール④映像編集
動画の撮影が一旦終われば、次は編集作業に入ります。
撮影した素材から不要な部分をカットする場合や、演出として最適と感じれば映像の一部分をつなぎ合わせることもします。
また、最近の動画コンテンツではかかせない要素となっている、テロップ入れや字幕の割り振りといった演出を施し、動画をみやすく加工するのがこのセクションの主な工程です。
もし、編集の段階で映像素材が足らないという判断になれば、前の動画撮影の工程に戻ります。
スケジュール⑤音入れ・ナレーション
撮影した動画に、適宜BGMや効果音を入れます。
また、動画の内容に沿っていれば必要に応じてナレーションを加えて、動画の内容をよりわかりやすくみせることもできます。
スケジュール⑥試写
いよいよ動画制作も佳境に入っていきます。
動画制作を開始してからの一連の工程を、ここで最終確認します。
最終確認は、クライアント(依頼者)も一緒にする作業なので、ここでこれまでの工程に戻って修正を加えるのかどうかを決めます。
クライアント(依頼者)が納得のいく内容であれば、次の最後のセクションに移ります。
スケジュール⑦納品
クライアント(依頼者)が指定したファイル形式で、制作会社から納品されます。
以下が、動画コンテンツで使われることが多いファイル形式になります。
- AVI(.avi):マイクロソフト社が開発したWindows標準のファイル形式
- MOV(.mov)Apple社が開発したMac標準のファイル形式
- WMV(.wmv)マイクロソフト社が開発したストリーミング配信を前提とした動画ファイル形式
- MPEG4(.mp4)Windows、Mac問わず、幅広く普及している動画ファイル形式
- FLV( .flv )Adobe社が開発した動画ファイル形式
ここまでで、動画制作の全工程が終了です。
動画制作のスケジュール管理は事前の準備がポイント
いかがでしたか?最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。
- まずは、動画制作にかかる日数を理解
- 動画制作を依頼するまでには、自社やあなた自身がしっかりしたものを提供する
- 制作を依頼したあとに、制作会社が納品までにこなすスケジュールを確認
このように、動画制作の一連の流れやスケジュールを確認してみると、意外に依頼者側で準備することが多いことがわかったかと思います。
自社で完結する場合は、企画から撮影・編集、納品までを、全てこなさなくてはいけませんが、動画制作会社に依頼することで、時間的な余裕が生まれるはずです。
空いた時間を別のスキルアップのために使うといった活用もできればいいですね。
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