マーケティングの手法は時代によって変わる私たちのライフスタイルに合わせて変化しています。
時代に乗り遅れたマーケティングをしていては満足のいく集客や売上げは期待できないでしょう。
「広告の新しいうち出し方を考えている」
という企業担当者の方もいるのではないでしょうか。
変化の激しいマーケティング手法の中でも、最近注目を集めているのが「タクシー広告」です。
タクシー広告はさまざまな種類があり、特徴や打ち出し方も異なります。
この記事ではタクシー広告の種類や相場、効果、そして中でもおすすめのタクシー広告をご紹介します。
これから効果的なマーケティング手法を取り入れたいと考えている企業担当者の方は、この記事でタクシー広告についてチェックしてみてくださいね。
目次
タクシー広告とは
そもそもタクシー広告とはどのようなものなのか。
その名の通り、タクシーを利用した広告のことを指し、交通広告の一種です。
タクシーに広告を設置して、乗客が乗車している間に企業やサービスの内容を宣伝します。
電車やバスとは異なり乗客はプライベートな空間を過ごすことで広告に興味を持ってもらいやすく、他の公共交通機関へ掲載する広告よりも高い訴求が見込めます。
数年前までは紙媒体の広告がメインでしたが、最近ではタブレット端末を用いたデジタルサイネージや動画広告の数が増加。
紙媒体では伝えることができない情報を動画で伝えられるため、利用する企業も増えてきているのです。
タクシー広告がどのような効果があるのかは後ほど「タクシー広告の効果」の項目で詳しく解説していくので併せてチェックしておいてくださいね。
タクシー広告の種類や費用相場
タクシー広告の種類や費用はどのくらいかかるのか。
- ステッカー
- リアステッカー
- アドケース(リーフレット)
- デジタルサイネージ
- ラッピング
- レシート
- サンプリング
大きく分けるとこの7つの種類があります。
それぞれの広告の特徴や費用相場を見ていきましょう。
種類①:ステッカー
【費用相場:月額1,000円~/1台】
ステッカーはタクシーのドアや窓に貼るタイプの広告。
乗客が窓から外の景色を見る時に自然と目に入ってくるため、商品やサービスを宣伝することができます。
車内からだけではなく、車外からも見てもらえることができるので、高い効果が期待できるでしょう。
乗客と外を歩く歩行者に発信したい内容が異なる場合は違った内容のステッカーを貼ることで幅広い層の集客が見込めます。
種類②:リアステッカー
【費用相場:月額3,500円~/1台】
リアウィンドウに貼るステッカータイプの広告です。
リアウィンドウとはバックウィンドウとも呼ばれ、車体の後ろの窓のことを指します。
タクシー広告のターゲットは乗客がメインですが、リアステッカーは後続車に乗っている人に向けて宣伝することができます。
またサイドウィンドウに貼るステッカーよりも広い範囲で貼ることができるので、後続車だけではなく、信号待ちをしている歩行者の目に留まりやすいのも特徴です。
種類③:リーフレット(アドケース)
【費用相場:月額3,000円~/1台】
運転席や助手席の背もたれ部分に設置してあるドアケースという専用ラックに入れられているのがリーフレットです。
紙媒体なので手に取って読んでみたり持ち帰ったりすることができます。
タクシーに乗車した際に一番最初に目が行く背もたれに設置してあるため、乗客の目に留まりやすく訴求効果も高いのが特徴です。
また、リーフレットの減り具合もすぐに確認できるので、どのくらい広告の効果があったのかの分析も簡単にできます。
種類④:デジタルサイネージ
【費用相場:100万円~/1週間】
デジタルサイネージとは背もたれの部分に設置されたタブレット端末で流れる動画広告のことです。
デジタルサイネージで流れる動画は順番が決まっていて、発進直後に流れる動画は最長1分、その後は最長30秒の動画が何本か流れる形式です。
紙媒体の広告とは異なり、動画や音声で乗客の注意を引くことができます。
さらに気になった広告があれば、乗客は自ら操作をして画面上で詳細を見ることも可能です。
テレビやインターネットの動画広告とも似ていますが、サイネージは番組の合間に流れるものではないため、待たされているとネガティブにとらえる乗客は少ないのがメリット。
退屈しがちな移動時間に流れるため興味を持って視聴する乗客が多いです。
他の広告とは異なり費用は高めですが、その分得られる訴求効果も高くなるので効率よく効果を得たい企業におすすめです。
種類⑤:ラッピング
【費用相場:月額35,000円~/1台】
タクシーの車体の側面に広告を貼るのがラッピングといわれるものです。
ターゲットは他の広告とは異なり乗客ではなく歩行者や他のドライバーになります。
電車やバスでもラッピングタイプの広告はありますが、決められた範囲内、スケジュールのみでの走行となるので、広告の効果は狭まってきます。
一方でタクシーのラッピング広告であれば、走行している時間が長くなり、走行の範囲も広がるので、多くの人の目に留まりやすく効果も高くなるでしょう。
ラッピング広告はのデザインによっては印象に残りやすいものにできるので、デザイン性が重要になってきます。
種類⑥:レシート
【費用相場:270円~/1巻】
タクシーを利用した際に乗客に渡すレシートの裏面に広告を印刷する方法もあります。
タクシーの利用者はビジネスマンや経営者も多いことから領収書を求める方も多いです。
そのため、レシートの裏面も意外と目につきやすくなります。
種類⑦:サンプリング
【費用相場:40円~/1回】
タクシー降車時に運転手から商品のサンプルやクーポン券を配布するタイプがサンプリングです。
サンプリングは生活に役立つアイテムが多く、清算時のお釣りやレシートとあわせて手渡すため、受け取ってもらいやすいというメリットがあります。
同時に乗客に良い印を与えることもできるでしょう。
また、リーフレットと同じように受け取ってもらえた数を把握しやすいため、広告の効果を分析しやすく、手渡しのため乗客の反応を見て改善することも可能です。
タクシー広告の効果
タクシー広告の効果が気になっている方も多いでしょう。
ここではタクシー広告で得られる以下の3つの効果をご紹介します。
- 経営者や富裕層、高齢者への訴求
- 広告を読み進めるのに充分な時間
- 広告に目が行きやすい閉鎖空間
それぞれ詳しく見ていきましょう。
効果①:経営者や富裕層、高齢者への訴求が見込める
タクシーを利用する人はビジネスマンをはじめ経営者やシニア層など高所得な場合が多いです。
そのため、高額な商品やサービスの宣伝がしやすいというメリットがあります。
たとえば、高所得者の多い経営者や会社役員には、ビジネスに活かせる商品やサービスなど、特にBtoB商材といわれる業務の改善や効率化、分析ツールなどが目に留まりやすいです。
一方で資産や年金などの不労収入があるシニア層に対しては、健康商材やクリニックなど自身の健康に関わるサービスや商品を宣伝することでターゲットの興味を湧き立てます。
ターゲットを絞り込むことで広告接触率や到達率が見込めるでしょう。
効果②:広告を読み進めるのに充分な時間がある
タクシーの乗車時間は平均16分といわれ、多くの乗客がこの乗車時間を持て余しています。
スマートフォンをいじったり、ドライバーと会話をする乗客も多いでしょう。
その合間に車内にある広告に目を止める可能性は高く、リーフレットを読んでみたり、デジタルサイネージを見てみたりすることも多いです。
また清算時にサンプルを手渡されたり、降車時に窓に貼られている広告が目に入ったり、タクシーに乗ってから降りるまでに広告を目にするタイミングはたくさんあります。
乗客は広告との接触時間が長いことで、無意識のうちに広告に対して好印象を持つようになり、訴求効果も高くなるという仕組みです。
効果③:閉鎖空間のため広告に目が行きやすい
タクシーは電車やバスなどと異なり、車内は閉鎖空間になるため、自然と広告に目が留まる乗客が多いです。
特にプライベートな空間で周りを気にする必要がなくなるため、リラックスした状態で気兼ねなくリーフレットを手に取ってみたり、サイネージやステッカーの内容を見てみたりすることができます。
また手持ち無沙汰になりやすいという理由もあります。
プライベートな空間を作れるタクシーの車内は広告を掲載する場所として最適といえるでしょう。
タクシー広告の中でもおすすめなのは動画広告
種類がたくさんあるタクシー広告ですが、最も効果が得られやすい広告はどれなのか。
中でも効果が高く即効性があるのが動画広告である「デジタルサイネージ」です。
デジタルサイネージはタクシー広告の中で唯一の動画広告になります。
動画広告は紙媒体の広告とは異なり、視覚+聴覚で情報を得ることができるため、自然と広告に見入ってしまう確率が高いです。
またデジタルサイネージは顔認証機能によりターゲットを選別し、乗客に合わせて最適な広告を流すことができます。
コストは他の広告に比べて高くなりますが、訴求効果が高いこともあり、現在注目されている広告です。
タクシーの動画広告については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
タクシーの動画広告はビジネスマンへのPRにおすすめ!市場規模や効果など徹底解説
また、タクシーの動画広告への出稿を考えている企業担当者の方は動画制作会社も検討する必要があるでしょう。
本メディアを運営しているサムシングファンでは動画制作も請け負っているので、動画制作会社を選定する際の1つの候補として検討してみてください。
サムシングファンの実績はこちらからご確認いただけます。
→サムシングファンの映像制作実績
まとめ:タクシー広告で注目されているのは動画広告
タクシー広告の種類や料金相場、効果について解説してきましたので、最後に改めておさらです。
7種類あるタクシー広告の中でも最もおすすめなのが、唯一の動画広告であるデジタルサイネージ。
AIによる顔認証により乗客ごとに流す広告を変えることができるため、よりターゲットに最適な広告を流すことができます。
また、タクシー広告は「プライベート空間」「乗客は経営者などの富裕層が多い」「十分な乗車時間」という点から、広告に目を留めてくれる確率が高いという効果があります。
これからタクシー広告を出稿しようと検討している担当者の方はぜひ参考にしてみてくださいね。