タイムラプスという撮影方法を聞いたことがありますか?
タイムラプスはテレビなどの映像でも時々見かける撮影方法です。
「タイムラプスってなに?」
「タイムラプスってどうやって撮影するの?」
「タイムラプスを撮影してみたい!」
というような方に向けて、今回はタイムラプスについて詳しく紹介していきます。
この記事を読めば、タイムラプスが動画撮影方法なのかや、どんな撮影機材が必要なのか理解できますよ!
目次
タイムラプス撮影とは?
タイムラプス撮影とは、微速度撮影とも呼ばれる撮影方法です。
数秒のインターバルを設けて写真を撮影し、それらの写真を連続でつなぎ合わせ動画にしたものがタイムラプスと呼ばれます。
タイムラプスは早送りのような撮影ができますが、一枚一枚が綺麗な写真で構成されているので、早送りの動画よりも鮮明な印象で撮影が可能です。
ゆっくりと動いている物や風景を早回しで撮影できるので、日常では気に留めていないような情景をあっと驚くような動画に変貌させられます。
以前は専用の機材がないと撮影が困難でしたが、今現在ではスマホなどでも専用のアプリを使えば簡単に撮影できるようになってきています。
要点をしっかりと守って撮影を行えば、誰でも簡単にタイムラプス撮影ができるはずです。
タイムラプスが向いている撮影シーン
タイムラプスはゆっくりと動いているものを撮影するとよりその特徴が活かされます。
タイムラプスの得意としている撮影シーンは
- 天候の変化
- 満点の星空
- アート作品の制作風景
が挙げられます。
順番に紹介していきましょう。
天候の変化
タイムラプスであっと驚くような動画を撮影したければ、天候の変化を撮影するのがおすすめです。
ゆっくりと動いている雲や、沈む夕陽、昇る朝日のシーンなどはタイムラプスが最も得意としているシーン。
山の上で撮影すると目まぐるしい天候の変化を撮影が可能です。
高山での撮影では、風が強く雲の動きが早いのでより一層変化の多い動画が撮影できます。
また、街中で撮影すると、「天候の変化+人や乗り物の動き」も撮影できるので、人々の動きと情景がどんどんと変化していく様子を撮影できます。
天候の変化はどこで撮影しても面白いので、タイムラプスをこれから撮影してみたいという方は、まず最初に天候の変化を撮影してみるのがおすすめです。
満点の星空
天候の変化とほとんど同じようなものですが、満天の星空を撮影するのも面白いです。
星はゆっくりと移動しているので、タイムラプス撮影をするとゆっくりと動いていく星々を捉えられます。
ゆっくりと動いていく星々の中に、ときどき、流れ星が「キラッ」と流れる様子も撮影できるので、ワクワクすること間違いなし。
昼間の撮影と比べて星空の撮影は技術が必要ですが、技術の問題をクリアすればとても面白い映像が撮影できます。
アート作品の制作風景
これまでは空の撮影ばかりを紹介してきましたが、アート作品の制作風景も撮影すると面白いです。
絵画やイラストなどは、制作に非常に時間がかかります。
そんな作品の制作風景をタイムラプスで撮影してあげると、あっという間に作品が構築されていく様子を撮影できます。
作品がどのような工程を経て、作られていくのかが視覚的にわかります。
そのため、目で見て楽しむだけでなく知的好奇心も刺激できるので、見ている人は動画に目を奪われるはずです。
アート作品だけでなく、建築現場なども同じような感覚で撮影ができるのでタイムラプスに向いているシーンと言えます。
タイムラプスの撮影方法
タイムラプスの撮影方法について簡単に解説しておきましょう。
機材によって撮影方法が大きく異なりますので、タイムラプスを撮影する機材のジャンルごとに解説していきます。
一眼レフ・ミラーレス一眼を使って撮影する
まずは、一眼レフ・ミラーレス一眼を使って撮影する方法について解説していきます。
最近のモデルの場合は、カメラ本体にタイムラプス撮影機能がついたものが多いです。
そういったカメラを使う場合はタイムラプス撮影機能を使用すれば問題なく撮影ができます。
タイムラプス撮影機能を持っていないカメラであれば、一定時間毎にシャッター切る機能を持ったレリーズが必要ですので、準備しておきましょう。
必要な道具は下記の3つ
- 一眼レフ・ミラーレス一眼
- 三脚
- 編集ソフト
撮影の方法
- 三脚に一眼レフ・ミラーレス一眼を設置し、撮影したいアングルを決める
- タイムラプス機能及び、レリーズを使って、シャッターを切るインターバルを設定する
- 何秒の動画にするのかを決め、撮影枚数を決める(一般的なタイムラプス動画は1秒間で30枚の写真が必要です)
例) 動画:10秒 x 1秒間の写真枚数:30枚 = 撮影枚数:300枚 - 撮影を開始する
- 撮影が終わったら、編集ソフトを使って写真をつなぎ合わせて動画にする
スマホアプリを使って撮影する
一眼レフやミラーレス一眼を使って撮影するのはなかなか大変ですが、スマホアプリを使って撮影する場合は非常に簡単です。
タイムラプス撮影に対応したアプリをインストールし、アプリの設定項目を順番に設定していくだけで簡単に撮影できてしまいます。
スマホ固定するには、三脚があった方が便利ですので、三脚やゴリラポッドのようなものは準備しておきましょう。
【関連記事】
タイムラプス撮影に最適なアプリ|Android/iOS両方を紹介
タイムラプス専用機材を使って撮影する
タイムラプス専用機材を使った撮影は、スマホを使った撮影よりももっと簡単です。
タイムラプス専用機材の場合は、タイムラプスの設定項目がカメラ本体に内蔵されているのでガイダンスに従って設定していくだけ。
他の機材と違って優れているのが、パン機能が内蔵されているところ。
パン機能は、カメラをゆっくりと動かしていく機能で、タイムラプス撮影をしながらアングルを徐々にずらしていくことができます。
この機能により、さらに動きをプラスさせられるので、よりダイナミックな映像を撮影できます。
【関連記事】
GoProでタイムラプスを撮影してみよう!おすすめの三脚も紹介
タイムラプス撮影時の注意点
タイムラプスの撮影にはいくつかの注意点があります。
- 撮影時間
- 天気の変化
- バッテリー切れ
- カメラを動かさない
これらの点について注意をしておかなければ綺麗なタイムラプス動画は撮影できないでしょう。
順番に解説していくので、これらの注意点についてしっかりと頭に入れておいてください。
撮影時間
タイムラプス撮影で気をつけたいのが撮影時間です。
一般的なタイムラプス動画では、1秒間に30枚の写真が使用されます。
10秒の動画を撮影する場合であれば『10秒 × 30枚 = 300枚』の写真が必要です。
写真撮影のインターバルを5秒に設定しているのであれば『300枚 × 5秒 = 1500秒』となり、25分もの撮影時間が必要になります。
たった10秒の動画を撮影するのにも25分もの時間が必要になるので、さらに長い動画を撮影したい場合や、インターバルを長くする場合は、もっとたくさんの時間が必要になってしまいます。
ですので、タイムラプス撮影をする場合は事前に撮影時間を計算して余裕を持って撮影に臨むようにしましょう。
天気の変化
先ほどお伝えしたように、タイムラプスでは撮影時間に気をつけなければなりません。
そのため、屋外で撮影する場合は天気の変化に気をつけてください。
撮影をし始めたタイミングでは天気は晴れていたとしても、撮影が進むにつれて徐々に天候が悪くなってしまい、最終的には雨が降ってきてしまったなんてこともあり得ます。
カメラの多くは防水ではないので、雨が降る前に機材を撤収する必要があります。ですので、天候の変化には目を配っておきましょう。
天気予報を事前に確認しておくというのも重要です。
バッテリー切れ
タイムラプスは長時間撮影する必要があるのでバッテリー切れにも注意する必要があります。
長いタイムラプス動画を撮影する場合やインターバルを長くして撮影する場合は、特にバッテリー切れを注意しなければなりません。
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの場合は、バッテリーグリップなどを装着しバッテリー容量を増やすという方法があります。
また、スマホを使った撮影の場合であれば、モバイルバッテリーをスマホに事前に接続しておくという手もあるので、状況によってうまく活用してみてください。
カメラを動かさない
タイムラプス撮影の時には、カメラを動かさないようにするのも大切です。
連続した写真をつなげる撮影のため、カメラが少しでも動いてしまうとブレた映像となってしまって、せっかくの動画が台無しになってしまいます。
そうならないためには、しっかりと三脚でカメラやスマホを固定し、安定した状態で撮影するのが大切です。
長時間の撮影になるため途中でどうなっているのか確認したくなってしまいますが、撮影中はカメラやスマホに触らずにそっとしておいた方がいいでしょう。
カメラに触ってしまうと小さなブレとなって動画に現れてしまいます。
タイムラプスの撮影時には、カメラが動かないように細心の注意を払いましょう。
タイムラプス撮影にあると便利な道具
タイムラプスの撮影にあると便利な道具について紹介していきます。
これらの道具があるとより綺麗な動画を作成できるので、動画のクオリティをあげたいという方は使用してみてください。
編集ソフト
一眼レフ・ミラーレス一眼の項目でも編集ソフトを紹介しましたが、編集ソフトもいいものを使うと動画のクオリティがワンランクアップします。
タイムラプスでは一枚一枚が写真なので、写真一枚一枚の色味などを調整してあげるとより目で見た風景の再現が可能です。
編集ソフトによっては、カメラに動きをつける機能などが備わっている場合もあるので動画にさらなる動きを加えられます。
動画のレベルをワンランクアップさせるのであれば、スマホを使った撮影であっても編集ソフトを使用した方がいいでしょう。
【関連記事】
タイムラプス動画をつくろう!編集方法を解説(初心者向け)
モーションコントローラー
モーションコントローラーは、カメラに動きを持たせる道具です。
モーションコントローラーを使うと、カメラのアングルをゆっくりと変えられるので、動画に動きを付け加えられます。
単調なタイムラプスよりも動きが加わるので、引き込まれるような映像を作り上げられます。
モーションコントローラーには様々な種類があり、カメラを回転させるもの、カメラを水平に動かすもの、これら2つを組み合わせたものなどがあるので、興味がある方は調べてみてください。
まとめ
タイムラプス撮影は以前は専門的な道具がなければ撮影は困難でしたが、現在は非常に気軽に撮影できるようになりました。
スマホでも簡単に撮影できるので、興味がある方は是非一度撮影してみてください。
旅先などで、休憩がてらに風景を撮影してみると面白い映像が撮れるかもしれませんよ。